日本で主に栽培されるさつまいもは「約60種類」。焼酎用・でんぷん用・青果用(食用)と用途ごとに多様な品種が流通しています。本記事では、さつまいも品種数の根拠、代表的な品種と用途別の違い、選ばれる基準をわかりやすく解説します。
さつまいもの品種数は約60種類:根拠と考え方
- 主に栽培・流通している主要品種はおおむね約60種類。
- 在来・地域ブランド・研究保存を含めると数百〜千品種以上に拡大。
さつまいも品種の全体像:狭義60種と広義の違い
区分 | 品種数の目安 | 含まれる対象 |
---|---|---|
狭義(主に栽培・流通) | 約60種類 | 全国的に普及する主要登録品種 |
広義(全体像) | 数百〜1600以上 | 在来・地域ブランド・研究保存系統まで含む |
用途別に見るさつまいも品種の違いと選び方
- 焼酎用:でんぷん価・発酵適性・歩留まりを重視。
- でんぷん用:でんぷん収量・加工特性・安定供給性。
- 青果用(食用):甘さ・食感(しっとり/ホクホク)・外観・貯蔵性・収穫時期。
代表的なさつまいも品種:用途別の具体例
焼酎用の代表品種:コガネセンガン
- 高でんぷんで焼酎原料の定番。
でんぷん用の代表品種:シロユタカ
- でんぷん原料の主力として普及。
青果用の人気品種:紅はるか・紅あずま・高系14号
- 紅はるか:高糖度でしっとり、焼き芋・スイーツ向き。
- 紅あずま:ホクホク系の定番、関東中心に普及。
- 高系14号:多くの地域ブランド(例:鳴門金時)のルーツ。
よくある質問:さつまいも品種選びと保存のコツ
「約60種類」は固定ですか?毎年の変動は?
需要や栽培動向、新品種の登場により構成は入れ替わる可能性があります。
甘い焼き芋に向くのはどの品種ですか?
しっとり高糖度の紅はるかなどが好適。低温熟成・適正貯蔵で甘みがさらに引き出されます。
地域ブランドと品種名は同じですか?
一致しない場合があります。特定品種に地域の栽培・選別基準が加わってブランド化されるケースが一般的です。