春は「新物」「芽もの」「春告魚(はるつげうお)」がそろい、香りとみずみずしさが際立つ季節です。ここでは3〜5月を目安に、春の旬の食材をジャンル別にまとめました(※旬は地域・気候・漁場により前後します)。
このページの目次
春らしさが強い代表食材(ピックアップ)
- 芽もの・山菜:ふきのとう/たらの芽/こしあぶら/ウド/ゼンマイ/ワラビ など
- 春の新物野菜:春キャベツ/新じゃがいも/新玉ねぎ/アスパラガス/菜の花/さやえんどう/そら豆
- 春告魚と貝類:桜鯛/サワラ/サクラマス/初ガツオ/メバル+アサリ/ハマグリ
- 春の果物:いちご/春かんきつ(甘夏など)/キウイ/(出回り)マンゴー(ハウス物)
春の旬カレンダー(3〜5月)
「何を買うか」を迷わないために、春の代表格をカレンダー形式で整理します。
凡例:◎ 旬の中心/○ 旬の範囲/△ 出回り始め
野菜・山菜(春の新物/芽もの)
春キャベツ
葉がやわらかく、みずみずしい甘みが特徴。サッと火を通すと食感が活きます(千切り、浅漬け、蒸し、炒め)。
新じゃがいも/新玉ねぎ
皮が薄く水分が多い「新物」。新じゃがは丸ごと蒸して塩+バター、新玉ねぎはスライスしてサラダやスープが向きます。
アスパラガス
春の代表野菜。根元の乾燥が少なく、穂先が締まっているものを選ぶと失敗しにくいです。
菜の花・菜花類(アスパラ菜、紅菜苔など)
ほろ苦さが春らしさの主役。辛子和え・おひたし・パスタなど「香りを立てる」食べ方と相性が良いです。
さやえんどう/グリーンピース
青い香りが魅力。塩ゆで・卵とじ・豆ごはんなど、短時間加熱で色と香りを残すのがコツです。
そら豆
皮ごと焼く「焼きそら豆」や、さっと塩ゆでが定番。さやが鮮やかな緑で、豆のふくらみが均一なものが目安。
かぶ
春のかぶはやわらかく甘みが出やすい傾向。葉も一緒に使うと無駄がありません(味噌汁、炒め物、浅漬け)。
山菜全般(ふきのとう/たらの芽/こしあぶら/ゼンマイ/ワラビ/ウド など)
「芽もの」は香りが命。購入後はできるだけ早く下処理し、天ぷら・和え物・炊き込みで春の風味を楽しめます。
魚(海水魚・淡水魚)
鯛(桜鯛)
春の鯛は「桜鯛」と呼ばれ、祝いの席にも映えます。刺身・塩焼き・鯛めしなど、旨みを活かす料理が向きます。
サワラ
魚偏に「春」と書く代表格の春告魚。西京焼き・幽庵焼き・ムニエルなど、脂と香りを活かす加熱料理が人気です。
カツオ(初ガツオ)
さっぱりした旨みが特徴。たたき、薬味(ねぎ・生姜・大葉)と合わせると季節感が出やすいです。
メバル
春告魚の代表格のひとつ。煮付けにすると上品な旨みが引き立ちます。
サクラマス
春らしい魚として人気。塩焼き、ムニエル、ホイル焼きなどで扱いやすいです。
サヨリ/アイナメ/ワカサギ
春に味がよい魚として挙がりやすい顔ぶれ。地域差もあるので、店頭で見かけたら「今が食べどき」の合図です。
貝・甲殻類・その他魚介
アサリ
春の定番。味噌汁・酒蒸し・パスタなど、出汁が主役になる料理と相性抜群です。
ハマグリ(ひな祭りの定番)
お吸い物で香りと旨みが際立ちます。行事食としても使いやすく、季節感を演出できます。
サザエ
つぼ焼きや刺身で人気。香ばしさが活きる調理が向きます。
ホタテガイ/ホッキガイ/アカガイ/ミルガイ など(二枚貝)
春に旬を迎える二枚貝が増える時期。刺身・バター焼き・炊き込みなど用途が広いです。
サクラエビ
かき揚げ、炒め物、炊き込みなど「香りを足す食材」として便利。少量でも春らしさが出ます。
ホタルイカ
酢味噌和えが定番。下処理済み(目・口ばし除去)を選ぶと時短になります。
イカナゴ(くぎ煮で知られる春告魚)
地域の春の風物詩として有名。見かけたら季節の手仕事(佃煮)にも。
果物
いちご
春の代表格。香りが立ち、デザートにも朝食にも使いやすい万能フルーツです。
甘夏などの春が食べ頃のかんきつ類
さっぱりした酸味と香りが春向き。そのままはもちろん、サラダやマリネにも合います。
キウイフルーツ
追熟で甘みが変化しやすい果物。硬めなら数日置いて食べ頃に調整できます。
マンゴー(ハウス物などで春に出回る)
春はハウス栽培のものが流通しやすい時期。ギフト需要も高い果物です。
選び方・保存のコツ
選び方の基本(失敗しにくいチェック)
- 葉物・芽もの:しおれ・変色が少なく、香りが残っている
- 新物野菜:皮のハリ、みずみずしさ、切り口の乾燥が少ない
- 魚:目が澄んでいる/身にハリがある/生臭さが強くない
- 貝:割れ欠けが少ない/砂抜きや下処理表示があると調理が楽
保存のコツ(春は「乾燥」と「香り落ち」対策)
- 春キャベツ・菜の花:ポリ袋+軽く湿らせたキッチンペーパーで乾燥を防ぐ
- 新玉ねぎ:風通しの良い冷暗所(傷みやすいので買い置きしすぎない)
- 山菜:できるだけ当日中に下処理(アク抜き・ゆで)→冷蔵/冷凍
- アサリ・ハマグリ:砂抜き後は早めに加熱調理(冷凍も可)
春の献立アイデア
- 春キャベツ+新玉ねぎのスープ(甘みを活かす)
- 菜の花の辛子和え(春の定番小鉢)
- サワラの西京焼き/桜鯛の塩焼き(春告魚で主菜)
- アサリの味噌汁/酒蒸し(出汁で満足感)
- いちご+春かんきつ(甘夏など)のデザート(香りで季節感)
よくある質問(FAQ)
- Q. 「旬(しゅん)」はいつまでを目安にすればいい?
- 基本は「店頭に並ぶ時期」+「一番おいしい中心期」。春は3〜5月が目安ですが、産地・天候・漁場で前後します。迷ったら、売り場の産地表示と入荷量(多い=旬のサイン)を確認すると確度が上がります。
- Q. 春告魚(はるつげうお)って何?
- 春の訪れとともに漁獲・流通が増え、「春が来た」と感じさせる魚の総称です。代表例としてサワラ、メバル、桜鯛などが挙がります。
- Q. 山菜はどう食べるのが春らしい?
- 天ぷらや和え物など、香りを活かす食べ方が春らしさを出しやすいです。購入後は香り落ちが早いので、できるだけ早く下処理して使うのがポイントです。