「車がないと生活できない」と言われても、実際に何台必要かは世帯によって違います。判断の軸は同じ時刻に別の場所へ行く必要があるかの一点です。ここでは、通勤・買い物・通院・送迎の4つの動線から、必要台数を機械的に出す手順を示します。
この記事で決められること
- 0台・1台・2台のどれで生活が回るかを判定する
- 車を持たない場合に必要な代替手段を特定する
- 将来運転できなくなった場合の見通しを立てる
手順1: 平日の動きを時刻で書き出す
家族全員分を、時刻と行き先で書きます。ここで重なりが見つかれば、その時点で2台必要と分かります。
| 時間帯 | 書き出す内容 |
|---|---|
| 朝7〜9時 | 誰がどこへ。出発時刻と方向 |
| 日中 | 通院、買い物、役所の用事は誰がいつ行くか |
| 夕方16〜19時 | 保育園・学校の迎え、習い事の送迎 |
| 夜 | 残業や会合のときの帰宅手段 |
| 土日 | まとめ買い、家族の外出 |
手順2: 4つの動線を距離ではなく時間で測る
| 動線 | 測ること | 車が要る目安 |
|---|---|---|
| 通勤 | 公共交通での所要時間と本数 | 乗換を含め1時間超、または1時間に1本以下 |
| 買い物 | スーパーまでの徒歩・自転車の時間 | 徒歩20分超、または坂や雪がある |
| 通院 | かかりつけ医と救急までの時間 | 公共交通で30分超 |
| 送迎 | 保育園・学校・習い事までの時間 | 徒歩圏外、または夜間の移動がある |
季節と天候で条件が変わる
夏に判定して1台で足りると思っても、冬に条件が変わることがあります。次の点を判定に加えてください。
| 条件 | 台数への影響 |
|---|---|
| 雪で自転車が使えない期間がある | 自転車で回していた動線が車に移る |
| 徒歩の経路が凍結する | 高齢者や子どもの移動が車に移る |
| 公共交通が雪で遅延・運休する | 通勤の代替手段が要る |
| 日が短く帰宅が暗くなる | 徒歩や自転車を避けたい時間が増える |
判定はいちばん条件が悪い季節で行ってください。夏基準で決めると、冬に足りなくなります。
手順3: 台数を判定する
| 条件 | 判定 |
|---|---|
| 4動線すべてが徒歩・公共交通で成立する | 0台も検討できる |
| 動線のどれかで車が要るが、時間帯が重ならない | 1台で回る |
| 朝または夕方に2か所以上で同時に発生する | 2台必要 |
| 夫婦とも通勤先が違い、方向も違う | 2台必要 |
| 降雪で公共交通が止まる日がある | 止まった日の代替を用意する |
判定が2台になった場合、維持費は年40万円前後を家計に入れてください。家賃が月3万円下がっても打ち消される規模です。
0台を選ぶなら代替を確保する
車を持たない選択をするなら、次のうち最低2つは用意しておいてください。食料品の宅配が配送対象の住所であること。タクシーが夜間や日曜も呼べること。自治体のデマンド交通や乗合タクシーがあること。自転車で回れる距離に生活圏が収まっていること。
宅配の配送対象は住所単位で変わります。山間部や離島では対象外だったり送料が上乗せされたりするので、候補地の住所で実際に確認してください。
将来運転できなくなる前提も持つ
いま運転できても、10年後、20年後は分かりません。高齢の家族と同居する場合や、自分自身が長く住む前提なら、免許を返納した後に生活が成立するかも見ておいてください。成立しない地域なら、将来の住み替えを前提に賃貸を選ぶという考え方も現実的です。
公式情報で確認する場所
更新日: 2026年9月13日。公共交通の運行、デマンド交通、宅配の配送範囲は自治体と事業者で異なります。最終判断は移住先自治体、交通事業者、宅配事業者で確認してください。
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最後に確認すること
平日の朝と夕方に2か所以上で同時に用事が発生するか。これだけで台数の大半が決まります。
0台を選ぶなら、代替手段を最低2つ確保してから決めてください。宅配の配送対象かどうかは住所で確認してください。


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