もくじ
Toggleまず、イグノーベル賞って?
ノーベル賞の“いとこ”的存在で、「人々を笑わせ、そして考えさせる」研究に贈られるユニークな賞。毎年9月ごろに発表され、台所や食卓の“あるある”が科学のチカラで解き明かされることもしばしば。家族の話題づくりにもぴったりです。
2025年の最新“食”トピック 3選
1) トカゲは“四種チーズピザ”が好き(栄養学賞)
西アフリカのトーゴで、あるトカゲがどのピザを好むかをガチ検証。結果は“四種チーズ”贔屓。動物の食選好をピザで調べるという発想がもうイグノーベルらしさ満点。子どもに話すとウケること間違いなし。出典:Nature
暮らしのヒント:家族の「好き嫌い」も、ちょっとした“比較テスト”で楽しく可視化。例えば夕食のサラダドレッシングを2種類にして、家族の投票で“我が家の推し”を決めてみるのも◎。
2) カチョエ・ペペをダマなく作る“物理学”(物理学賞)
あのシンプルなパスタ、実は“相転移(フェーズ)”がポイント。チーズとゆで汁のデリケートな配合を物理で解析し、ダマになりにくい作り方を提示しました。プロも納得の“理系レシピ”。出典:Nature
今日から使えるコツ(要約)
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チーズとゆで汁の混ぜ始めは低温・少量から。
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とろみが出たら一気に加えず、数回に分けて乳化。
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仕上げの温度上げすぎ注意(ダマの元)。
※詳細は上の受賞紹介記事参照。
3) “食べてもカロリー0”の満腹マジック?(化学賞)
PTFE(テフロン)を食べると満腹感が上がるか——という、にわかには信じがたい“もしも”を動物モデルで検証。日常に直結する実用化の話ではありませんが、「満腹感の正体って何?」と考えるきっかけに。※まねしちゃダメなやつ。出典:Nature
暮らしのヒント:私たちが安全にできるのは“かさ増し”と“よく噛む”。野菜・きのこ・海藻で食物繊維を足す、スープで温かさと満足感を先取り、が王道です。
日本発の“電気お箸”も受賞(2023年・栄養学賞)
箸やストローに微弱な電流を流すと、塩味などの味を強められる——という「電気味覚」の研究が受賞。減塩でも満足度を上げる応用が期待されています。家庭の健康づくりに直結する話題として、日本でもニュースに。出典:Science Portal – 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」
暮らしのヒント:減塩の近道は“香りと酸味”。レモン、ゆず、酢、こしょう、ハーブで「物足りなさ」を補うと◎。
定番の“語れる食ネタ”アーカイブ
ピザは健康にいい…かも?(2019年・医学賞)
「イタリアで作って食べられるピザ」に限って、病気や死亡のリスク低下に関連がある可能性を示した研究が受賞。要は“地中海食的なピザ”の話で、宅配ピザを無限に食べてもOKという意味じゃありません(笑)。出典:Improbable Research
暮らしのヒント:ピザ生地を薄く、具はトマト・オリーブ・魚介・野菜など“地中海寄り”にするとヘルシー寄りに。
なぜコーヒーはこぼれるの?(2017年・流体力学賞)
“歩きながら持つだけでこぼれる”現象を物理で解剖。結論の一つは「後ろ向きに歩くとこぼれにくい」。ただし危ないので現実的じゃない、とまで検討済み。理科の自由研究みたいでワクワク。出典:Chemical & Engineering News
暮らしのヒント:
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カップは上から軽くつまむと揺れが伝わりにくい
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満水はNG、フタorタンブラーでスロッシング(液面揺れ)対策
2025年の“食×子育て”小ネタ
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母乳とガーリック:お母さんがニンニクを食べると、赤ちゃんが飲む量が変わるという古典的研究が、2025年は小児科学賞のスポットにも。食卓の匂いって奥深い! 出典:Nature
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ちょい一杯と言語:少量のアルコールで外国語の発音が良くなるケースがある、という研究に平和賞。※飲酒の推奨ではありません、安全最優先で。出典:Nature
SNSで“伸びる”切り口テンプレ(コピペOK)
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「本日の雑学:トカゲは四種チーズピザ派🍕(2025)」
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「ダマにならないカチョエ・ペペは“物理の勝利”だった」
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「コーヒーはなぜこぼれる? 後ろ向きは意外とこぼれにくい(危険なので非推奨)」
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「電気お箸で減塩でも満足度UP?」
よくある質問(FAQ)
Q. イグノーベル賞の研究は信頼できるの?
A. ちゃんと査読済み論文などを基にした“本物の研究”。笑えるけど、発想や方法は真面目。2025年の受賞リストや解説は Nature など大手メディアでも紹介されています。出典:Nature
Q. 家庭で再現していいの?
A. 安全・衛生第一で。テフロンを食べる等はもちろんNG。日常でできるのは、調理の工夫(温度管理、配合、かさ増し)や味つけの見直しです。Nature
Q. 最新情報はどこでチェック?
A. 公式サイト「Improbable Research」や受賞発表のニュースがおすすめ。2019年のピザ研究なども公式の受賞一覧で確認できます。出典:Improbable Research
まとめ
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イグノーベル賞は“笑って学べる”最高の食卓ネタ。
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2025年はピザ好きトカゲ、カチョエ・ペペの物理、(真似厳禁の)満腹トリックが話題。Nature
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日本の電気お箸は減塩の未来に期待。出典:Science Portal – 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」
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定番のピザと健康、コーヒーこぼれ問題も語れると強い。出典:Improbable Research+1
家族の食卓で「今日のイグノーベル」トーク、はじめてみませんか?🍽️
参照(主要ソース)
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Nature:2025年の受賞ハイライト(ピザ好きトカゲ、カチョエ・ペペ、テフロン、ガーリック母乳、アルコールと言語ほか)。Nature
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Science Portal(JST):2023年・電気味覚“電気お箸/ストロー”。Science Portal – 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」
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Improbable Research:2019年・ピザ研究の受賞発表。Improbable Research
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C&EN(米化学会):2017年・コーヒーこぼれの流体力学。Chemical & Engineering News
※当記事は2025年9月20日時点の公表情報に基づき作成しています(日本時間)。最新の受賞内容はリンク先もあわせてご確認ください。