小さなお子さんがいるご家庭では、せっかくのおせちも「子どもがあまり食べてくれない」という悩みがつきものです。伝統的な祝い肴は大人の味つけが中心で、子どもには少しなじみにくい品もあります。ここでは、家族みんなで食卓を囲めるように、子どもが食べやすいおせちの中身の選び方を整理します。少しの工夫で、おせちは子どもにとっても楽しみな正月のごちそうになります。
子どもが好みやすい定番の品
おせちの中にも、子どもが親しみやすい品はしっかりとあります。まずはこうした品が入っているかどうかを、選ぶときの目安にすると安心です。
- 伊達巻 ふんわりと甘く、やわらかいので小さな子でも食べやすい
- 栗きんとん なめらかで甘みがあり、子どもに人気の高い一品
- 海老 見た目が華やかで、めでたさと食べやすさを兼ね備える
- かまぼこ 紅白の彩りがよく、味もくせがなく食べ進めやすい
- 黒豆 やさしい甘さで、粒の大きさもつまみやすい
こうした甘めでやわらかい品が多く入った構成を選ぶと、子どもが自分から手を伸ばしやすくなります。彩りがはっきりしている品も、見た目から興味を持ってもらいやすいので、紅白のかまぼこや黄金色の栗きんとんのように、明るい色合いの品が入っているかも見ておくとよいでしょう。
和洋折衷・洋風という選択
子どものいる家庭で人気が高まっているのが、和風の品に洋風の料理を組み合わせた和洋折衷のおせち、あるいは洋風を主体にしたおせちです。伝統の祝い肴だけでなく、子どもになじみのある味が加わることで、食卓全体がにぎやかになります。
肉料理やえびの調理品、彩りのよい前菜などが入ったタイプは、大人にとっても目先が変わって楽しめます。和風の縁起物と、子ども向けの品の両方を欲張れるのが、和洋折衷の大きな魅力です。
正月三が日にわたって同じ味が続くと、子どもは途中で飽きてしまいがちです。系統の違う品が一箱にまとまっていると、日ごとに好きな品を選びながら食べ進められるため、最後まで楽しんでもらいやすくなります。伝統を大切にしたい気持ちと、子どもに食べてほしい気持ちの両方をかなえられる点が支持されています。
苦手を避ける工夫
数の子や酢の物、昆布巻きなど、子どもが苦手にしやすい品もおせちには含まれます。これらを無理に食べさせようとするより、まずは食べられる品から楽しんでもらう方が、おせちそのものへの良い印象につながります。
通販のおせちは商品ごとに献立が公開されているので、注文前に中身を確認し、苦手な品が中心になっていないかを見ておくと失敗が減ります。大人向けと子ども向けを別々に用意し、食卓で分け合う方法も、家族それぞれの好みに合わせやすい選び方です。
取り分けやすさで選ぶ
子どものいる食卓では、取り分けのしやすさも見落とせないポイントです。一つひとつが大きすぎず、箸で分けやすい形の品が多いと、親が世話をしながらでも食べさせやすくなります。
個食タイプのように、あらかじめ人数分に分かれているおせちも便利です。子ども用の取り皿に好きな品を少しずつ盛ってあげると、自分の分という特別感が生まれ、食が進みやすくなります。汁気の少ない品を選ぶと、こぼれにくく片づけも楽になります。小さなお子さんには、大きな品を食べやすい大きさに切り分けてあげるひと手間も、安心して食卓を囲むうえで大切です。
家族で囲む楽しみ方
おせちは、料理そのものだけでなく、家族で食卓を囲む時間に意味があります。子どもに海老は長生きの願い、黒豆はまめに働けるようにといった由来を話してあげると、正月の行事への関心が自然と育ちます。
好きな品を選んで盛りつける役目を子どもに任せるのも、楽しい思い出づくりになります。全部を食べきることを目標にせず、家族それぞれが好きな品を味わいながら新年を祝う。そんなゆるやかな過ごし方が、おせちを家族の恒例行事として続けていくこつです。
まとめ
子どもが食べやすいおせちは、伊達巻や栗きんとんなどの甘めの品を中心に、和洋折衷で子ども向けの味を取り入れ、苦手な品を無理強いしない構成が理想です。取り分けやすさにも気を配りながら、家族みんなで由来を語り合って囲めば、おせちはお子さんにとっても待ち遠しい正月の楽しみになります。
