50代・60代の移住で失敗しないために|医療・住まい・収支の考え方

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50代・60代の移住は、若い世代とは判断の軸が変わります。これから縮小していく条件のなかで暮らすという前提が要るからです。体力、収入、医療の必要度は今より上がることはなく、地域の人口と交通は減っていきます。ここでは、その前提で確認すべき項目を整理します。

この記事で決められること

  • 医療と介護の必要度が上がった場合を想定して候補地を絞る
  • 年金を含めた収支を、退職後まで通して見積もる
  • 運転できなくなった後の生活が成立するかを判定する

医療は足切り条件にする

この年代でいちばん効くのが医療です。点数化ではなく、満たさなければ候補から外す条件として扱ってください。

確認項目 基準の例
日常の内科 通院が続けられる時間(20〜30分以内など)
持病の専門科 通院間隔と、そこまでの時間
救急の受け入れ先 冬季や悪天候でも搬送が成立するか
在宅医療 往診に対応する診療所があるか
歯科・薬局 営業日と時間、自宅からの距離
介護サービス 訪問介護、デイサービスの事業所があるか

介護保険のサービスは、制度としては全国共通でも、事業所が地域にあるかどうかは別問題です。人口の少ない地域では、訪問介護の事業所が撤退していることもあります。自治体の介護担当課で、サービスの供給状況を確認してください。

運転できなくなった後を想定する

いま運転できても、10年後、20年後も続けられるとは限りません。免許を返納した後に生活が成立するかを、候補地の条件で確認してください。

見るのは、公共交通の本数と将来の見通し、買い物の宅配が配送対象の住所か、通院の送迎サービスがあるか、自治体のデマンド交通や乗合タクシーの有無です。これらが乏しい地域なら、将来の住み替えを前提に賃貸を選ぶという考え方も現実的です。

収支は退職後まで通して見る

時期 確認すること
移住1年目 住民税と国民健康保険料が前年所得基準で請求される
退職まで 移住後の収入と、通勤や出社の費用
退職後 年金の受給額と、固定費の差引き
75歳以降 後期高齢者医療制度に移行。保険料の見込み
介護が必要に 自己負担、住宅改修、施設入所の可能性

住まいの購入には慎重になってください。地方の物件は売却に時間がかかり、体調が変わってから動こうとしても動けません。賃貸で始め、数年住んで判断する方が選択肢が残ります。

住まいは平屋と断熱で選ぶ

階段のない平屋、または1階で生活が完結する間取りが、長く住むうえで効きます。断熱も重要で、寒い家は健康リスクに直結します。窓が単板ガラスの古い家を改修なしで使うと、冬季の室温が大きく下がります。

空き家を選ぶ場合は、基礎・屋根・断熱・水回りの4か所を契約前に見積もりに出してください。改修費が数百万円規模になることがあります。

公式情報で確認する場所

更新日: 2026年9月13日。医療・介護の供給状況、交通、支援制度は自治体で異なり、年度でも変わります。最終判断は移住先自治体の介護・福祉担当課、各医療機関、年金事務所で確認してください。

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最後に確認すること

医療と介護は足切り条件にしてください。他がどれだけ良くても、ここが満たせないと生活が続きません。

運転できなくなった後に成立するかを確認し、住まいは賃貸から始めてください。体調が変わってからでは動けません。