内見は時間が限られ、その場では良いところばかりが目に入ります。持って行くべきなのは、見落とすと後から直せない項目だけを集めたリストです。ここでは賃貸・購入・空き家の3つに分けて、現地で確認する項目を並べます。印刷するか、スマートフォンに入れて持って行ってください。
この記事で決められること
- 賃貸・購入・空き家のどれに当たるかで、見る項目を切り替える
- その場で確認するものと、書面で取り寄せるものを分ける
- 改修が必要な場合に、見積もりを取るべき箇所を特定する
共通して見る項目
| 確認箇所 | 見るポイント | 確認の手段 |
|---|---|---|
| 日当たり | 冬場の日照、隣家や斜面による影 | 午前と午後の2回、できれば冬に |
| 断熱と窓 | サッシが単板か複層か、隙間風 | 窓枠を触る。結露の跡を見る |
| 暖房の方式 | 灯油・エアコン・薪のどれか、設置位置 | 前の居住者の光熱費を聞く |
| 水回り | 水圧、排水の流れ、給湯器の年式 | 実際に蛇口を開ける |
| 電波・回線 | 携帯の電波、光回線の引込み可否 | 室内で実機を確認。事業者に住所で照会 |
| 駐車 | 台数、冬季の除雪スペース、来客分 | 実測する |
| 騒音・におい | 幹線道路、工場、畜舎、防災無線 | 朝・夜・平日の3回 |
| 災害リスク | 浸水、土砂、津波の想定区域か | ハザードマップポータルで住所検索 |
| 生活動線 | スーパー、病院、学校、ガソリンスタンドまでの距離 | 実際に車と徒歩で走る |
賃貸のとき追加で見る項目
| 項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 契約形態 | 普通借家か定期借家か。定期借家は更新できない |
| 保証会社 | 利用が必須か、初回と更新の費用 |
| 原状回復 | 退去時の負担範囲、畳・襖の扱い |
| 設備の修繕 | 給湯器やエアコンの故障時に誰が負担するか |
| ガスの種類 | プロパンか都市ガスか、事業者の指定があるか |
| ゴミ集積所 | 場所、当番の有無、自治会加入が条件か |
購入・空き家のとき追加で見る項目
| 項目 | 確認内容 | 手段 |
|---|---|---|
| 境界 | 境界標があるか、測量図があるか、越境した樹木や塀 | 現地と法務局 |
| 接道 | 建築基準法上の道路に接しているか、私道の持分 | 重要事項説明、自治体の建築担当課 |
| 建物の構造 | 基礎のひび、床の傾き、雨漏りの跡、シロアリ | 建物状況調査(インスペクション) |
| 上下水道 | 公共下水か浄化槽か。浄化槽は保守点検費が毎年かかる | 自治体、売主 |
| 屋根・外壁 | 前回の葺き替え・塗装の時期 | 売主、施工業者の記録 |
| 残置物 | 家財の撤去は誰の負担か | 売買契約前に書面で |
| 農地・山林 | 付属する土地に農地が含まれないか | 登記事項証明書、農業委員会 |
空き家でとくに費用が読めないのが、基礎・屋根・断熱・水回りの4つです。見た目がきれいでも、この4つに手が必要なら改修費は数百万円規模になります。契約前に見積もりを取ることを条件にできないか交渉してください。
その場では分からないので取り寄せるもの
登記事項証明書、公図、測量図、重要事項説明書、建物状況調査の結果、修繕の履歴、過去の光熱費。このうち光熱費は売主や前の入居者にしか分からず、寒冷地では判断に直結します。「冬のいちばん高い月でいくらでしたか」と具体的に聞いてください。
公式情報で確認する場所
更新日: 2026年9月13日。物件の条件、道路や農地の扱い、補助制度は自治体ごとに異なります。最終判断は不動産会社の重要事項説明、自治体の建築・農業担当課、法務局の一次情報で確認してください。
あわせて確認したい関連記事
内見の前に現地視察の項目も押さえておくと、1回の訪問で情報が集まります。
最後に確認すること
内見でその場でしか確認できないのは、日当たり、断熱、水圧、電波、においと音です。書面で取れるものは後回しにして、体で確かめる項目から回ってください。
購入や空き家なら、境界と接道は契約前に必ず確定させてください。この2つは後から直す手段がほとんどありません。


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