“備える”と“暮らす”をつなぐ、ローリングストックという考え方
「非常食って、買ったらそのまましまい込んでしまいがち…」
そんな経験、ありませんか?
最近では、“買って保管する”だけでなく、“日常で使いながら備える”方法として「ローリングストック」が注目されています。
ごはんやレトルト食品を普段の食事に取り入れながら、賞味期限切れも防げる、一石二鳥の防災習慣です。
ローリングストックとは?|やさしく備える食の習慣
ローリングストックとは、**「備蓄 → 消費 → 補充」**をくり返して、非常食を日常の中で活用していく保存方法。
- ストックするだけで終わらない
- 日常の食卓に無理なくなじむ
- いざという時も使い慣れていて安心
そんな自然体な防災スタイルが、忙しい毎日にぴったりなんです。
まず揃えたい!ローリングストックに向いている食材
常温保存ができて、使いやすく、美味しいものを選ぶのがコツ。
食材カテゴリ | 具体例 |
---|---|
お米類 | 無洗米、アルファ化米(お湯・水で戻せるごはん) |
缶詰 | 鯖・ツナ・焼き鳥・豆・カレー・パン缶など |
レトルト | カレー、丼の素、パスタソース、おかゆ |
インスタント | 味噌汁、スープ、カップ麺、乾麺類 |
おやつ | 栄養バー、ビスケット、ドライフルーツ |
飲料 | ペットボトル水、紙パック飲料(野菜ジュースなど) |
保存のコツ|使い切れないを防ぐ管理方法
ローリングストックは**「回す」こと**が大切です。
そのために、次のような管理術がおすすめです。
- 先入れ先出し:古いものから使っていく
- 期限の見える化:賞味期限を書いたシールや一覧表を活用
- 場所の工夫:キッチンやパントリーなど、目に入りやすい場所に収納
- 買った日・使った日を記録:スマホメモやシールでOK
ローリングストックの食事アイデア|日常で美味しく備える
非常食を「普段のごはん」にするだけで、ローリングストックはぐんと身近になります。
- 無洗米でチャーハンやおにぎり
- レトルトカレー+アルファ化米で簡単ごはん
- ツナ缶+乾麺で和風パスタ
- おかゆ+卵+野菜ジュースで朝食に
▶ さらにアレンジしたい方は
→ 水も少なく、洗い物ゼロ!ポリ袋で作る簡単ごはん7選 をチェック!
おすすめ保存量は?わが家に合ったストックの目安
どれだけ備えればいいの?という疑問には、こちらの目安を参考に。
- 1人1日1食分 × 3日〜7日分を目標に
- 家族構成に合わせて、米・水・おかず・おやつ・飲料をバランスよく
- 体調や好みに配慮した食品もストック(離乳食、高齢者向け食品など)
より詳しい備蓄量の解説は →
はじめての非常食|備蓄の基本とおすすめアイテム一覧 にて紹介しています。
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まとめ|“ふだんの延長”で始めるやさしい防災
ローリングストックは、「備え」と「暮らし」のちょうど真ん中。
特別な準備ではなく、日常に少しの工夫を取り入れることで、いざという時も安心につながります。
今日の夕飯に1品、非常食を使ってみる。
それだけでも、立派な“防災”です。