お米高騰の背景と現状(2025年5月時点)
2024年から続く異常気象や備蓄米不足、農業政策の影響により、お米の価格は上昇を続け、2025年5月現在、5kgあたりの平均価格が4,200円台後半に達しています。これは前年の約2倍という水準で、家庭への影響も深刻です。
高騰に便乗!ネット通販を中心に詐欺被害が拡大
こうした価格高騰に便乗し、「格安米販売」をうたう詐欺サイトが急増。国民生活センターによると、2025年春以降、関連相談は3〜4月だけで200件近くに上っています。
主な詐欺の手口とは?
- 不自然に安すぎる価格設定:相場が5kg4,000円超の中、10kgで1,200円前後など明らかに安すぎる表示。
- 商品が届かない、または全く別の商品:届かないケースの他、サングラスなどお米とは無関係な物が届く例も。
- 事業者情報が不明瞭:住所・電話番号が虚偽、問い合わせ先がフリーメールなどのパターンが多数。
- 実在農家・企業のなりすまし:公式画像や名称を無断使用し、信頼性を装う偽広告がSNSで出回る。
- 返金を装った情報搾取:「在庫切れのため返金する」と口座情報を聞き出し、不正利用される事例も。
被害事例に学ぶ!実際に起きたケース
- 20代男性:10kg1,275円の米を2袋注文。商品届かず、サイトは音信不通。カード会社に相談して被害回避。
- 50代女性:SNS広告から注文したが、届いたのはサングラスの領収書のみ。決済履歴は海外。
- 実在農家のなりすまし:注文後、「返金のため口座番号を教えて」と誘導される被害。
怪しいサイトの見分け方
詐欺サイトを見抜くには以下のポイントをチェックしましょう。
- 価格が不自然に安い(10kgで1,500円以下など)
- サイト内の日本語が不自然、コピー文のよう
- 運営会社の情報が曖昧、電話がつながらない
- 問い合わせ先がフリーメール
- ネット検索で「詐欺」や「届かない」といった評判が出る
被害に遭った場合の対応策
- すぐにカード会社に連絡:決済停止や不正利用の申告を。
- 消費者ホットライン(188)または越境消費者センターへ相談:適切なサポートが受けられます。
- 警察への相談:被害届を出し、記録を残すことも大切です。
まとめ:安さに飛びつかず、冷静な判断を
お米の価格高騰が続く中、少しでも安く買いたいという気持ちは誰もが抱くもの。しかし、その心理につけ込んだ詐欺が今、全国的に広がっています。特にネットやSNSで見かける「激安米」には警戒を。事業者情報の確認、口コミや評判のチェックなど、購入前の“ひと手間”があなたと家族を守ります。