世界の切り方|薄切り・スライスに近い切り方
エマンセは、薄く切るフランス料理の基本用語
エマンセは、玉ねぎやきのこ、肉などを薄く切るフランス料理の用語です。日本の薄切りに近く、炒め物、ソース、煮込みの土台を作るときに使いやすい切り方です。
- 近い切り方薄切り・スライス
- 向いている素材玉ねぎ、マッシュルーム、エシャロット、肉
- 使いやすい料理ソース、炒め煮、スープ、付け合わせ
- 見るポイント薄さと繊維の向きを意識すること
- 所要時間玉ねぎ1個で3〜5分
- 難易度★☆☆(薄切りができれば同じ)
- 道具三徳包丁・まな板
原語とサイズの目安
エマンセはフランス語の動詞で、「薄く切る」という動作そのものを指します。形の名前ではないので、レシピに「émincer」と書かれていたら「薄切りにする」と読み替えれば大丈夫です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原語表記 | émincer(エマンセ)/動詞「薄く切る」 |
| 厚さの目安 | 1〜2mm |
| 向く素材 | 玉ねぎ、マッシュルーム、エシャロット、ポワロー |
| 日本の近い切り方 | 薄切り |
| よく使う料理 | ソース、ソテー、付け合わせ、スープのベース |
数値は目安です。素材の大きさや料理に合わせて前後してかまいません。
エマンセで見るポイント
エマンセは、素材を薄く切って火通りや口当たりを調整する考え方です。玉ねぎなら繊維に沿うか断つかで食感が変わり、きのこなら薄くするほどソースや炒め物になじみやすくなります。

日本の切り方と比べる
薄切りとして考える
エマンセは、まず日本の薄切り・スライスに置き換えて理解できます。料理の中では、火の通りを早くしたいときに便利です。
繊維で食感が変わる
玉ねぎのような素材は、繊維に沿うと形が残りやすく、断つとやわらかく感じやすくなります。
厚みをそろえる
薄切りは少しの厚み差で火通りが変わります。速さよりも一定の厚みにすることを優先します。
この切り方を使う料理

オニオンソテー
玉ねぎを薄く切ると、炒めたときに早くしんなりします。ソースや煮込みの土台に使いやすくなります。
マッシュルームのソース
薄切りにしたきのこは、クリームソースや煮込みに香りを出しやすく、口当たりもそろいます。
肉や魚の付け合わせ
薄く切った野菜を軽く炒めて添えると、主菜の邪魔をせず食べやすい付け合わせになります。
エマンセの基本手順
失敗しやすいところ
厚さがばらついてソースがなじまない
原因は、1枚目の厚さを基準にしていないことです。最初の1枚を1.5mm程度で切り、それを横に並べて次の厚さを合わせると全体がそろいます。
マッシュルームが崩れる
原因は、包丁の切れ味と押し切りです。マッシュルームは繊維が弱いので、刃をよく研ぎ、押さずに引いて一度で切ると断面がきれいに残ります。
玉ねぎがばらけて扱いにくい
原因は、根元(芯)を先に切り落としていることです。芯を残したまま薄切りにすると、最後まで層がまとまったまま切れます。
今日のエマンセチャレンジ
玉ねぎを少量だけ薄切りにして、繊維に沿う切り方と断つ切り方を見比べます。
よくある質問
- エマンセと薄切りの違いは?
- ほぼ同じです。違いは、エマンセがフランス語の動詞で「薄く切る」という動作を指すのに対し、日本の薄切りは切ったあとの形も含めて指す点です。厚さの目安(1〜2mm)も共通です。
- マッシュルームのエマンセは?
- 石づきを落として、かさの丸みに沿って1〜2mmで縦に切ります。断面が「傘の形」に見えるように切ると、ソテーやソースで見た目がきれいに残ります。
- エマンセは動詞?
- はい、フランス語の動詞です。レシピでは「oignon émincé(薄切りにした玉ねぎ)」のように過去分詞の形で出てくることが多く、どちらの形でも「薄切り」と考えて構いません。

