切り方図鑑|魚の身から皮を外す技術
皮を引き、包丁を寝かせて身を残す
皮引きは、魚の身から皮を外す下ごしらえです。刺身や一部の魚料理で使いますが、慣れが必要なので、家庭では皮引き済みの柵や切り身を使うのも自然です。
- 向いている素材たい、ぶり、サーモンなどの柵や切り身
- 見るポイント皮を引き、包丁を寝かせて身を削りすぎないようにします。
- 使いやすい料理刺身、カルパッチョ、焼き物の下処理
- 練習の軸力で押さず、皮と包丁の角度を保ちます。
- 所要時間半身1枚で2〜4分
- 難易度★★☆(皮を引く力加減がコツ)
- 道具出刃または三徳包丁・まな板・キッチンペーパー
皮引きで見るポイント
肉や魚は、野菜よりも厚み、繊維、骨、皮の影響を受けやすい素材です。形をそろえるだけでなく、火通りや食べやすさを意識して包丁を入れます。

使う場面

刺身
皮を外して、切り口と口当たりを整えます。

カルパッチョ
薄く切る料理では、皮を外して食べやすくします。

焼き物
料理によっては皮を残す方がよい場合もあります。
皮引きの向きと力加減
皮引きは「包丁を動かす」のではなく「皮を引く」技術です。包丁は角度を保って固定し、左手で皮を左右に動かすと、身を削らずにきれいに外れます。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 始める位置 | 尾側の端から |
| 最初にはがす長さ | 1cmほど(持ち手を作る) |
| 包丁の角度 | まな板に対してやや寝かせる(15〜20度) |
| 左手の動き | 皮を左右に小刻みに引く |
| 向く魚 | あじ、さば、たい、すずきなど |
皮が滑ってつかめないときは、キッチンペーパーで皮の端をつまむと力が伝わります。皮を残して焼く料理(皮目のパリッとしたソテーなど)では、この工程は不要です。
生の肉や魚を扱ったあとは、まな板・包丁・手を洗ってから他の食材に移ります。難しいと感じたら、下処理済みの切り身や店で処理してもらったものを使っても構いません。
数値は目安です。素材の大きさや料理に合わせて前後してかまいません。
皮引きの基本手順
失敗しやすいところ
身が皮側に残る
原因は、包丁を寝かせすぎているか、皮を引く力が弱いことです。刃はまな板と平行に近づけつつ、皮を左右にしっかり引きます。包丁を前に押すのではなく、皮を動かす意識にすると身が残りません。
皮が途中で切れる
原因は、持ち手のはがし方が短いことです。尾側から1cmほど余分にはがしてから持つと、力が均等に伝わって最後まで切れません。
手が滑って進まない
原因は、皮の表面が濡れていることです。キッチンペーパーで皮の端をつまむとしっかり持てます。まな板の水気もふいておくと、身がずれません。
今日の皮引きチャレンジ
肉や魚は、切る前の確認が大切です。厚み、筋、骨、皮の位置を見てから、必要な分だけ包丁を入れます。
基本の切り方と合わせて見る
肉や魚の切り方は、薄切り、そぎ切り、ぶつ切り、筋切りなどの考え方とつながっています。まずは扱いやすい大きさに整え、料理に合わせて厚みや切り込みを調整します。
生の肉や魚を扱ったあとは、まな板、包丁、手を清潔にします。刺身にする場合は、刺身用として販売されているものを使います。
よくある質問
- 皮引きは皮を引く?包丁を引く?
- 皮を引きます。包丁は角度を保ったまま固定し、左手で皮を左右に動かすのが基本です。包丁を前に押すと身を削ってしまいます。
- 皮を残して焼いてもいい魚は?
- たい、すずき、さけ、ぶりなどは皮も食べられるので、皮目を焼く料理では皮引きをしません。皮のかたい魚や、刺身にする場合だけ皮を引きます。
- 皮引きに向く包丁は?
- 刃渡りの長い柳刃包丁が向きますが、あじやさばなど小さい魚なら三徳包丁でもできます。刃がよく研げていることの方が、包丁の種類より結果に影響します。

