黒岳の山腹から見下ろした層雲峡の紅葉。色づいた山肌と渓谷

北海道の紅葉なら大雪山・黒岳|1か所選ぶ理由と、見頃の高さの見方

北海道の紅葉でまず名前が挙がるのは、大雪山の黒岳です。層雲峡温泉からロープウェイとリフトを乗り継いで標高1,500m台まで上がれる山で、9月中旬から色づき始めます。本州の紅葉がまだ青い時期に、山ひとつが赤と黄色に変わるのを見られる。北海道で1か所選ぶなら、ここから決めるのがいちばん確実です。

北海道の紅葉といったら、まず大雪山・黒岳

北海道の代表|例年9月中旬〜10月中旬

上川郡上川町 層雲峡温泉

大雪山・黒岳(層雲峡)

層雲峡温泉の山麓駅から黒岳ロープウェイで5合目(標高1,300m)まで約7分、さらにペアリフトで7合目(1,520m)まで上がれます。ウラジロナナカマドやダケカンバ、高山植物のチングルマが色づき、山頂付近から麓へ向かって順に紅葉が下りてきます。登山をしなくても、乗り物だけで紅葉の真ん中まで行けるのが大雪山のほかの山との違いです。

例年の見頃 9月中旬から10月中旬(山頂付近から始まり、5合目・山麓へ下りる)
昨年の見頃 2025年は9月24日〜10月9日ごろ(ウォーカープラスの記録)
乗り物 ロープウェイ(約7分)で5合目、リフト(片道約15分)で7合目。7合目から山頂は登山で約90分
秋の運行 ロープウェイは10月1日〜15日が7:00〜17:00、10月16日以降は8:00〜16:00。リフトは10月16日から整備運休
料金 ロープウェイ往復 大人3,000円、リフト往復1,200円、セット3,900円
ライトアップ なし
問い合わせ 層雲峡・黒岳ロープウェイ 01658-5-3031/層雲峡観光協会 01658-2-1811

大雪山・黒岳をすすめる理由

北海道の人気ランキングで上位5つのうち3つが大雪山

「北海道の紅葉は大雪山」とよく言われます。本当にそうなのかを、旅行メディアの数字で確かめました。ウォーカープラス(KADOKAWA)の「北海道の紅葉名所人気ランキング」はページのアクセス数で並べたもので、2026年9月23日時点の1位が大雪山(黒岳)、3位が大雪山旭岳、5位が大雪山(高原温泉)でした。上位5か所のうち3か所を大雪山が占めています。

順位 スポット 市町村 例年の見頃
1 大雪山(黒岳) 上川町 9月中旬〜10月中旬
2 三国峠〜糠平湖 上士幌町 9月下旬〜10月上旬
3 大雪山旭岳 東川町 9月中旬〜10月上旬
4 定山渓(定山渓温泉) 札幌市南区 10月上旬〜10月中旬
5 大雪山(高原温泉) 上川町 9月中旬〜9月下旬

数字が示しているのは「北海道の紅葉を調べる人が、まず大雪山を見に来ている」ということです。その大雪山の中で黒岳を代表に選んだのは、層雲峡温泉という宿の多い温泉街から直接ロープウェイが出ていて、泊まり・日帰りのどちらでも組みやすいからです。

いちばん早く、いちばん長く見られる

大雪山(黒岳)の例年の見頃は9月中旬から10月中旬で、上のランキングの中でも早い部類に入り、期間も約1か月と長めです。紅葉が山頂から麓へ下りていくため、9月下旬に行けば山頂付近、10月に入れば5合目から山麓、と行く時期によって見る場所をずらせます。ロープウェイ会社は公式サイトで山頂・7合目・5合目・山麓の色づきを分けて発表しているので、行く前に「今どの高さが見頃か」を確かめられます。

行った人の声は「乗り物で楽に上がれる」と「10月の山頂は寒い」

じゃらんnetの黒岳ペアリフトの口コミ(33件・4.4点)を参照し、よくある声としてまとめました(2026年9月更新)。いちばん多いのは、ロープウェイとリフトを乗り継げば登山をしなくても7合目まで行け、リフトからゆっくり紅葉を見下ろせるという声です。一方で、10月初めには山頂付近の紅葉が終わっていることがある、10月の7合目はかなり寒い、という声も繰り返し出てきます。リフトは15分ほど乗り続けるので、防寒は街の服装では足りません。

編集部として、北海道で1か所選ぶなら大雪山・黒岳です

数字と口コミを並べたうえで判断を書きます。北海道で紅葉を1か所だけ見に行くなら、大雪山・黒岳です。人気ランキングで大雪山が上位を占めていること、見頃が9月中旬から始まって1か月続くこと、乗り物で紅葉の中まで入れることの3つがそろう場所はほかにありません。層雲峡温泉に泊まれば、朝いちばんのロープウェイで上がり、昼には渓谷沿いの紅葉を見る、という1日の組み方ができます。

弱点も書いておきます。札幌からは高速道路を使っても車で3時間ほどが目安で、日帰りだと移動が長くなります。また山の天気は変わりやすく、雲がかかると紅葉が見えないこともあります。札幌から近場で済ませたい人には、後で紹介する定山渓のほうが合います。

見頃は「高さ」で考える

大カードの「9月中旬から10月中旬」は、山頂から麓までを合わせた幅です。1つの高さで見頃が続くのは1〜2週間ほどで、年の気温でも前後します。2025年のウォーカープラスの記録では9月24日から10月9日ごろが見頃でした。出発日を決めるときは、黒岳ロープウェイの公式サイトで高さごとの色づきを確認してください。

北海道全体では、9月の山から10月下旬の街へ下りてくる

色づく順に3つのまとまりがある

北海道の紅葉は、標高の高い大雪山から始まり、道東・道南の峠、札幌近郊の渓谷、最後に市街地の公園へと約1か月半かけて下りてきます。大雪山の見頃を逃しても、同じ週末に標高の低い場所へ移れば紅葉は見られます。

時期 主な場所 特徴
9月中旬〜下旬 大雪山(黒岳・旭岳・高原温泉) 高山帯。ナナカマドとチングルマの赤、ダケカンバの黄
9月下旬〜10月中旬 三国峠〜糠平湖、層雲峡、ニセコアンヌプリ 峠と渓谷。車で回る紅葉
10月上旬〜中旬 定山渓(札幌市南区) 温泉街と渓谷。札幌から日帰りできる

旭岳と高原温泉は「大雪山のもう一つの顔」

同じ大雪山でも、旭岳(東川町)は北海道最高峰の山腹に広がる姿見の池周辺の紅葉、高原温泉(上川町)は大小の沼を原生林が囲む景色です。高原温泉は例年9月中旬から下旬が見頃で、ウォーカープラスによると2026年は9月19日から30日まで町道のマイカー規制があり、層雲峡温泉からタクシーかシャトルで入る形になります。入山には人数の制限もあるので、行くなら上川町の案内を先に確認してください。

道内のほかのおすすめ

北海道最高峰の紅葉|例年9月中旬〜10月上旬
大雪山旭岳と姿見の池。池の周りの高山帯が秋色に染まっている
旭岳と姿見の池の周辺。高山帯の紅葉は9月中旬から始まります。写真:lumoplank/CC0(Wikimedia Commons)

上川郡東川町

大雪山旭岳

大雪山旭岳ロープウェイで姿見駅まで上がると、姿見の池や夫婦池の周りで高山帯の紅葉が見られます。ウラジロナナカマドの赤、ダケカンバの黄、ハイマツの緑が一度に目に入るのが旭岳らしいところです。旭川空港から近く、飛行機で北海道に入る人には黒岳より行きやすい場合があります。

行き方 JR旭川駅から旭川電気軌道バス「いで湯号」で約110分(1日4便)。車は道央道旭川北ICから約80分
混雑 9月中旬〜下旬は終日混雑(ウォーカープラス)
問い合わせ 旭岳ビジターセンター 0166-97-2153
札幌から日帰り|例年10月上旬〜中旬

札幌市南区

定山渓

札幌の中心部から路線バスで行ける温泉街です。二見吊橋や錦橋など、豊平川にかかる橋の上から渓谷の紅葉を見下ろせます。イタヤカエデやナナカマド、カツラなど樹種が多く、黄と赤が混じるのが特徴です。大雪山まで行く時間がない人の、いちばん現実的な選択肢になります。

昨年の見頃 2025年は10月16日〜24日ごろ(ウォーカープラスの記録)
行き方 JR札幌駅近くのホクレンビル前、または地下鉄真駒内駅からじょうてつバス(定山渓温泉行き)。車は道央道北広島ICから約60分
問い合わせ 定山渓観光協会 011-598-2012

公式確認はこれから

名前だけ挙げておきたい2か所

次の場所も人気ランキングの上位に入っています。この記事では公式ページで細かい日程まで確認できていないため、行き先の候補として名前だけ挙げておきます。

  • 三国峠〜糠平湖(上士幌町) 北海道で最も標高の高い国道の峠。例年9月下旬〜10月上旬、樹海の紅葉を見下ろせる
  • ニセコアンヌプリ(ニセコ町) ゴンドラで山の中腹へ。例年10月上旬〜中旬、神仙沼や五色温泉郷もあわせて回れる

出かける前に決めておくこと

10月の山は冬の服装で

黒岳7合目は標高1,520mです。9月下旬でも朝晩は気温が一けたになることがあり、10月には雪が降ることもあります。口コミでも寒さの声が多く出ています。ダウンか厚手のフリース、手袋、帽子を持って行き、リフトに乗る前に着込んでください。

ロープウェイの時間と運休を先に確かめる

黒岳ロープウェイは10月16日から運行時間が8:00〜16:00に短くなり、リフトはこの日から整備で運休します。2026年は11月9日から30日までロープウェイも整備運休です。10月後半に行く場合は、7合目まで上がれないことを前提に計画してください。

車とバス、どちらで行くか

  • 車:旭川紋別自動車道 上川層雲峡ICから国道39号経由で層雲峡温泉まで約30分。駐車場は約150台で無料(ウォーカープラス)
  • 公共交通:JR上川駅から層雲峡温泉までバスで約30分(ウォーカープラス)

紅葉のあとに、北海道で何を食べるか

10月の旬から決める

紅葉の時期は、食材が秋から冬へ切り替わる時期でもあります。10月に出回る野菜・果物・魚介は10月の旬の食材一覧にまとめています。紅葉を見て冷えた体には、旬の食材を使った温かい汁物や鍋がいちばん合います。

北海道の郷土料理と名物

層雲峡から旭川へ下りれば、旭川ラーメンやジンギスカンなど北海道らしい食事に切り替えられます。札幌近郊の定山渓なら、帰りに札幌市内でスープカレーや海鮮を組み合わせる日程も組めます。

家庭の味は北海道の郷土料理に、外で食べる名物とランチは北海道でしか食べられないグルメに、持ち帰る土産は北海道の名物土産にまとめています。県全体の見どころは北海道のエリアガイドから探せます。

よくある質問

北海道の紅葉で最初に行くならどこですか?

大雪山・黒岳です。層雲峡温泉からロープウェイとリフトで7合目まで上がれ、例年9月中旬から10月中旬まで、高さを変えながら紅葉が見られます。ウォーカープラスの北海道の人気ランキングでも1位でした(2026年9月23日時点)。

北海道の紅葉はいつが見頃ですか?

大雪山の高い所が9月中旬から、札幌近郊の定山渓が10月上旬から中旬、市街地の公園は10月下旬ごろです。同じ北海道でも1か月以上の差があります。

札幌から日帰りで紅葉を見るならどこですか?

定山渓です。札幌駅近くや地下鉄真駒内駅から路線バスで行け、例年10月上旬から中旬が見頃です。大雪山は車で片道3時間ほどが目安のため、日帰りなら朝早い出発が必要です。

今年の見頃はどこで確認できますか?

黒岳ロープウェイの公式サイトが、山頂・7合目・5合目・山麓の色づきを分けて発表しています。旭岳は旭岳ビジターセンターのサイトで確認できます。

紅葉の時期に黒岳の山頂まで行けますか?

行けますが登山になります。7合目から山頂までは登山道で約90分です。登山の装備がない場合は、7合目までの乗り物で十分に紅葉を見られます。

シリーズ

近くの県の紅葉

全国47都道府県の「まずここ」は、紅葉の全国目次に見頃の早い順でまとめています。北海道とあわせて回りやすい近くの県はこちらです。

参考にした公式情報と資料

日程・料金・アクセスは、次の一次情報で確認しています。出かける前は、各ページの最新の案内をご覧ください。

人気と露出の根拠にした旅行メディア

「人気がある」「よく取り上げられている」の根拠です。

参考にした口コミ・旅行サイト

「行った人の声」は、次のサイトの口コミを参照し、よくある声としてまとめたものです(2026年9月更新)。個別の投稿は引用していません。

この記事の数字と日程について

  • 人気の順位 ウォーカープラス「北海道の紅葉名所人気ランキング」(ページのアクセス数順)の2026年9月23日時点の順位です。順位は日々変わります。道の観光統計で紅葉スポットごとの人数は公表されていないため、この記事ではこのランキングを人気の目安にしました。
  • 例年の見頃 幅で示しています。色づきはその年の気温で1〜2週間前後し、同じ山でも高さで時期が違います。出発日を決めるときは各公式ページで、その年の発表を確認してください。
  • 日程・料金 2026年9月23日に黒岳ロープウェイ公式サイトで確認しました。前年の見頃と駐車場・交通の一部はウォーカープラスの記載(2025年以前の情報)によります。以降に変更されることがあります。
  • 口コミ じゃらんnetの口コミを参照し、よくある声としてまとめたものです(2026年9月更新)。個別の投稿文は引用していません。感じ方には個人差があります。
  • 本文の写真 Wikimedia Commons より、CC0(パブリックドメイン)の写真を縮小して利用しています。
  • アイキャッチ写真 lumoplank「Kurodake, Daisetsuzan Volcanic Group – Kurodake6063.jpg」(CC0、Wikimedia Commons)。撮影者や施設がこの記事を推奨しているわけではありません。