5月は、春から初夏へと移り変わる時期。日中は汗ばむほど暑くなる日があるかと思えば、朝晩はまだ肌寒さを感じることもあります。そんな季節の変わり目に、献立を考えるのが少し面倒に感じることはありませんか?
5月は、新じゃが・新玉ねぎ・そら豆・スナップエンドウ・かつお・あさりなど、使いやすい旬の食材が揃いやすい時期です。あらかじめ使う食材を絞っておくと、夕飯の献立が考えやすくなります。
この記事では、5月の夕飯1週間分の献立・買い物リスト・食材の使い回しまでまとめてご紹介します。忙しい平日でも取り入れやすいメニューを中心に構成していますので、ぜひ参考にしてください。
なお、旬の時期は地域や産地、気候によって前後します。お住まいの地域の状況に合わせてご活用ください。
5月の夕飯づくりのポイント
春から初夏にかけて食べやすい献立にする
5月の夕飯は、さっぱりした主菜と、温かい汁物を組み合わせるのが使いやすいバランスです。日中の暑さで食欲が落ち気味の日でも、冷しゃぶや和え物などの軽い主菜であれば食べやすくなります。一方で朝晩はまだ肌寒い日があるため、みそ汁やスープを添えると食事全体がまとまりやすくなります。
旬の食材は、この時期に味や香りを楽しみやすいとされています。季節感のある食材を取り入れることで、日々の献立に変化をつけやすくなります。
主菜・副菜・汁物で考えると迷いにくい
夕飯の献立は「主菜・副菜・汁物」の3点セットで考えると組み立てやすくなります。主菜(メインのおかず)を先に決めて、副菜と汁物で食材が偏らないよう調整するのがコツです。
主菜が肉なら副菜は野菜中心に、主菜が魚なら汁物は豆腐やわかめを合わせる、といったように、主菜を軸に考えると食事のバランスを意識しやすくなります。
平日は時短、週末は使い切りを意識する
忙しい平日は、焼くだけ・ゆでるだけのシンプル調理を中心にしましょう。かつおのたたきは市販品を活用すれば火を使わずに済みますし、スナップエンドウやそら豆はゆでておくだけで副菜になります。
週末は、平日に使い切れなかった野菜をスープやオーブン焼きにまとめる機会として活用すると、食材ロスを減らしやすくなります。
5月の旬食材まとめ
以下の表は、5月に比較的手に入りやすい食材の一例です。地域や産地、気候によって旬の時期は前後しますので、一般的な目安として参考にしてください。
野菜編|新じゃが・新玉ねぎ・そら豆・スナップエンドウなど

| ジャンル | 食材 | 特徴 | 献立での使い方 |
|---|---|---|---|
| 野菜 | 新じゃがいも | 皮が薄く、みずみずしい。煮崩れしやすいので加熱加減に注意 | 煮物・スープ・オーブン焼き・ポテトサラダ |
| 野菜 | 新玉ねぎ | 水分が多く辛みが少ない。生でも食べやすい | サラダ・マリネ・スープ・みそ汁 |
| 野菜 | アスパラガス | やわらかく香りがよい。加熱しすぎると色が悪くなりやすい | ソテー・肉巻き・パスタ・サラダ |
| 野菜 | そら豆 | ほくほくした食感。さやから出すと傷みやすい | 塩ゆで・ソテー・炊き込みご飯・オーブン焼き |
| 野菜 | スナップエンドウ | 甘みがあり、さやごと食べられる | ごま和え・炒め物・卵とじ・みそ汁 |
| 野菜 | たけのこ | 独特の風味と食感。アク抜きが必要(水煮利用が手軽) | 煮物・みそ汁・炊き込みご飯 |
| 野菜 | ふき | 独特の苦みと香り。下処理が必要なため、水煮や下処理済みを活用しやすい | 含め煮・きんぴら・炒め物 |
魚介編|かつお・あさり・しらす・アジなど

| ジャンル | 食材 | 特徴 | 献立での使い方 |
|---|---|---|---|
| 魚介 | かつお | 旨みが強い。「初がつお」は5月頃に旬を迎えることが多い | たたき・漬け丼・サラダ仕立て |
| 魚介 | あさり | 旨みの出やすい貝。必ず十分に加熱して使う | みそ汁・酒蒸し・パスタ・炊き込みご飯 |
| 魚介 | しらす | 塩分を含むためそのまま使いやすい。釜揚げ・ちりめんなど種類あり | ご飯・卵焼き・サラダのトッピング・チャーハン |
| 魚介 | マアジ(アジ) | 淡白でクセが少なく食べやすい。鮮度が落ちやすいので早めに使う | 焼き物・フライ・南蛮漬け・なめろう |
果物編|びわ・甘夏・さくらんぼ・メロンで季節感をプラス

| ジャンル | 食材 | 特徴 | 献立での使い方 |
|---|---|---|---|
| 果物 | びわ | やわらかくやさしい甘み。傷みやすいため早めに食べる | デザート・そのまま・サラダのアクセント |
| 果物 | 甘夏 | 甘みと酸みのバランスが特徴。手に入りやすく使いやすい | デザート・マリネ・ドレッシングに |
| 果物 | さくらんぼ | 鮮やかな赤色で季節感が出る。傷みやすいため保存に注意 | デザート・そのまま |
| 果物 | メロン | 甘みが強く香りがよい。食べごろを見極めて使う | デザート・そのまま |
果物は夕食後のデザートや食後のひとつとして添えると、献立に季節感を取り入れやすくなります。
5月の夕飯1週間献立|旬の食材で作るメニュー例

以下は、5月の旬食材を活用した夕飯1週間分の献立例です。主食(ご飯・パスタなど)は家庭のスタイルに合わせて調整してください。食材の量や人数分は、ご家族の人数に応じてご調整ください。
| 曜日 | 主菜 | 副菜 | 汁物 | 使う旬食材 | 調理のポイント |
|---|---|---|---|---|---|
| 月 | かつおのたたき丼 | 新玉ねぎときゅうりの和風サラダ | あさりとわかめのみそ汁 | かつお、新玉ねぎ、あさり | 市販のかつおのたたきを使えば、火を使う時間を短くできる |
| 火 | 新じゃがと鶏もも肉の照り煮 | スナップエンドウとにんじんのごま和え | 豆腐とわかめのみそ汁 | 新じゃが、スナップエンドウ | 新じゃがは煮崩れしやすいので、弱火でじっくり煮る |
| 水 | アジの香味焼き | アスパラガスと卵のソテー | 新玉ねぎとじゃがいものスープ | アジ、アスパラガス、新玉ねぎ、新じゃが | アジは焼いて香味野菜を添えるとさっぱり食べやすい |
| 木 | 豚しゃぶと新玉ねぎ・レタスのサラダ仕立て | そら豆とベーコンのソテー | たけのことわかめのみそ汁 | 新玉ねぎ、そら豆、たけのこ | 豚肉はゆでてポン酢で仕上げると、春から初夏に食べやすい |
| 金 | 鶏むね肉とスナップエンドウの中華炒め | ふきの含め煮 | 卵とにらの中華スープ | スナップエンドウ、ふき | 鶏むね肉は片栗粉をまぶすと、しっとり仕上がりやすい |
| 土 | あさりと春野菜の和風パスタ | トマトと新玉ねぎのマリネ | 必要に応じてコンソメスープ | あさり、アスパラガス、新玉ねぎ | 具だくさんパスタにすると、主食・主菜・副菜を一皿にまとめやすい |
| 日 | 新じゃがとそら豆のオーブン焼き+魚のソテー | グリーンサラダ | 野菜たっぷりミネストローネ | 新じゃが、そら豆 | 週末はオーブン料理やスープで余った野菜を使い切る機会に |
この献立はあくまでも一例です。以下の点を参考に、ご家庭の状況に合わせてアレンジしてください。
- 主食(ご飯・パスタ・パンなど)は家庭のスタイルに合わせて調整してください
- 食材の量は家族の人数に合わせて増減してください
- 魚介は購入後できるだけ早めに使い、鮮度と保存状態に注意してください
- 生ものが不安な場合は、たたきや刺身を加熱調理に置き換えても問題ありません
1週間分の買い物リスト
上記の1週間献立をもとにした、買い物リストの目安です。分量は2〜3人分を想定していますが、ご家族の人数に合わせて調整してください。
肉や魚介は鮮度が落ちやすいため、必要に応じて2〜3日分ずつ買い足すのがおすすめです。
野菜・きのこ・豆類
- 新じゃがいも
- 新玉ねぎ
- アスパラガス
- スナップエンドウ
- そら豆
- たけのこ(水煮でも可)
- ふき(水煮・下処理済みでも可)
- レタス
- きゅうり
- トマト
- にんじん
- ねぎ類(長ねぎ・小ねぎなど好みで)
- きのこ類(汁物・炒め物に)
魚介・肉・卵・豆腐
- かつおのたたき(市販品で可)
- マアジ
- あさり
- しらす
- 鶏もも肉
- 鶏むね肉
- 豚しゃぶ用薄切り肉
- ベーコン
- 卵
- 豆腐
果物・主食・調味料
- びわ・甘夏・さくらんぼ・メロンなど(旬のものをお好みで)
- 米
- パスタ
- しょうゆ
- みりん
- 酒
- 酢
- ポン酢
- ごま油
- オリーブオイル
- 味噌
- だし(顆粒・だしパックなど)
- 鶏がらスープの素
しらすは献立表には入れていませんが、しらすご飯・卵焼き・サラダのトッピングなどに使いやすいため、常備用として加えています。
調味料はすでに家にあるものは省いて構いません。果物はお好みや入手状況に合わせて選んでください。
旬食材の使い回しアイデア
同じ食材を複数のメニューに分散して使うと、食材を無駄にしにくくなります。以下に、主な旬食材の使い回し例をまとめました。
新じゃが・新玉ねぎの使い回し
新じゃがいもは、煮物・スープ・オーブン焼き・ポテトサラダなど幅広く活用できます。まとめて下ゆでしておくと調理時間を短縮しやすくなります。
- 鶏肉との照り煮(火曜の主菜)
- 玉ねぎと合わせたスープ(水曜の汁物)
- オーブン焼き(日曜の主菜)
- 余ったらポテトサラダや翌日のみそ汁にも
新玉ねぎは辛みが少なく生でも使いやすいため、サラダからスープまで幅広く対応できます。
- 和風サラダ(月曜の副菜)
- 豚しゃぶの添え(木曜の主菜)
- トマトとのマリネ(土曜の副菜)
- スープや味噌汁の具(複数日)
アスパラガス・そら豆・スナップエンドウの使い回し
アスパラガスは火の通りが早く、ソテーやパスタの具に使いやすい食材です。
- 卵とのソテー(水曜の副菜)
- 和風パスタの具(土曜の主菜)
- 余ったら肉巻きやサラダにも
そら豆は下ゆでしておくと、その後の調理がスムーズです。
- ベーコンとのソテー(木曜の副菜)
- オーブン焼きの具(日曜の主菜)
- 余ったら塩ゆでそのままや炊き込みご飯にも
スナップエンドウは下ゆでしておくだけで副菜になるため、忙しい日に重宝します。
- ごま和え(火曜の副菜)
- 中華炒めの具(金曜の主菜)
- 余ったら卵とじや味噌汁の具にも
かつお・あさり・しらすの使い回し
かつおは市販のたたきを活用すると調理の手間を減らせます。余った場合は漬け丼にするのも手軽です。
- たたき丼(月曜の主菜)
- 余ったら漬け丼・サラダ仕立てに
あさりは旨みが出やすく、みそ汁とパスタで2日に分けて使えます。購入後は早めに使い切るようにしましょう。
- みそ汁(月曜の汁物)
- 和風パスタ(土曜の主菜)
- 余れば酒蒸しや炊き込みご飯にも
しらすは保存がきくものが多く、少量ずつ使いやすい食材です。副菜やサラダのトッピングとして手軽に活用できます。
- しらすご飯・卵焼き・サラダのトッピング
- チャーハンや炒め物に混ぜても
5月の献立をラクにするコツ
平日は市販品や下処理済み食材を活用する
平日の夕飯づくりは、市販品や下処理済み食材を上手に活用するのが続けるコツです。かつおのたたきは市販品で問題なく、たけのこやふきも水煮・下処理済みのものを使えば手間を大幅に省けます。「ゼロから手作り」にこだわりすぎず、使えるものを使うことで、毎日の献立作りが続けやすくなります。
副菜は2日分まとめて作る
スナップエンドウやそら豆は、まとめて下ゆでしておくと複数の副菜に使い回せます。ごま和えやマリネなどは2日分まとめて作っておくと、翌日の夕飯準備がぐっとラクになります。冷蔵保存できる副菜をひとつ作り置きしておくだけでも、夕飯の準備時間を短縮しやすくなります。
余った野菜は汁物やスープに入れる
週の後半になって野菜が少量ずつ残ってきたら、みそ汁やスープにまとめて入れるのがおすすめです。新玉ねぎ・じゃがいも・アスパラガスなど、5月の旬野菜はどれもスープや汁物と合わせやすい食材が多いです。完璧な献立を目指さず、「主菜+副菜1品+汁物」のシンプルな構成でも十分実用的です。
旬の食材を使うときの注意点
旬の時期は地域や産地によって前後する
この記事で紹介している旬の食材は、一般的な目安に基づいています。地域・産地・その年の天候などによって、旬の時期は早まったり遅くなったりすることがあります。お住まいの地域のスーパーや直売所で実際に並んでいるものを参考にしながら、献立に取り入れてみてください。
魚介類は鮮度と保存に注意する
かつおやアジなどの魚、あさりなどの貝類は鮮度が落ちやすいため、購入後はできるだけ早めに使い切ることをおすすめします。購入時は「生食用」「加熱用」の表示を確認し、用途に合わせて使ってください。
特にあさりなどの貝類は、必ず十分に加熱してから食べるようにしてください。生食が心配な場合は、たたきや刺身を加熱調理(ソテーや炒め物など)に置き換えても問題ありません。
健康効果を目的にしすぎない
旬の食材は、その時期に味や香りを楽しみやすいとされています。献立に季節感を取り入れやすくなるという点で取り入れやすい選択肢ですが、特定の食材を食べることで健康になることを保証するものではありません。この記事の献立はあくまでも目安として、ご自身の体調や生活スタイルに合わせてご活用ください。

