白菜と大根、柿、みかん、鍋料理と赤飯を描いた11月の旬と行事食のイラスト

11月の旬の食材と行事食|野菜・果物・魚介と七五三の献立

11月は、秋の実りと冬の食材がそろう時期です。白菜・大根・ほうれん草、柿・りんご・西洋なし、たら・牡蠣などを選ぶと、季節に合った食卓を組み立てやすくなります。七五三には千歳飴や赤飯、収穫に感謝する新嘗祭には新穀との関わりも知っておきたいところ。旬の食材を野菜・果物・魚介に分け、行事食の由来と家庭向けの献立例を紹介します。

11月の食卓は、この3つから

  • 普段のごはん:白菜・大根・ねぎを、鍋や煮物、具だくさんの汁物に。
  • 食後の果物:柿・りんご・西洋なしを中心に、みかんも取り入れる。
  • 行事に合わせて:七五三のお祝い膳、新米を味わう和定食、立冬からの温かい献立を。

11月の旬の食材一覧|野菜・果物・魚介

11月は、秋の食材の名残を楽しみながら、冬の食材へ移っていく月です。ここでは季節の献立に取り入れたい食材と使い道をまとめました。旬の時期は産地・品種・漁期によって異なり、店頭に並ぶ時期と味の最盛期が同じとは限りません。

白菜・大根・ほうれん草、柿・りんご・みかん、たらと牡蠣を並べた11月の食材イラスト
11月の食材選びに。葉物・根菜、秋の果物、鍋に使う魚介を組み合わせます。
くろねこ味巡り制作/AI生成イラスト

野菜|白菜・大根・ほうれん草と根菜を中心に

  • 白菜:鍋、豚肉との重ね煮、クリーム煮に。やわらかな葉と厚い軸で食感が違うので、料理に合わせて切り分けます。
  • 大根:おでん、ぶり大根、みそ汁に。煮物で使い、残った分を大根おろしやなますに回せる食材です。
  • ほうれん草・春菊:ほうれん草はおひたしやごま和え、春菊は鍋や白和えに。根菜中心の献立へ緑を添えられます。
  • 長ねぎ:鍋、焼きねぎ、鶏肉との煮物に。加熱した甘みを生かし、汁物にも取り入れます。
  • かぶ:すまし汁、そぼろ煮、浅漬けに。葉つきなら、葉も汁物や炒め物へ使えます。
  • 里芋:煮っころがし、けんちん汁、いも煮に。ねっとりした食感を、だしのきいた料理で楽しめます。
  • れんこん・ごぼう:きんぴら、煮物、炊き込みご飯に。れんこんは薄切りで歯ざわりを、厚めに切れば食べごたえを出せます。
  • ブロッコリー・カリフラワー:温野菜、グラタン、スープに。和食が続いた日の洋風献立にも使えます。
  • さつまいも・長芋:さつまいもはご飯や甘煮、長芋はソテーやとろろに。主食や副菜に変化をつけたいときに。
  • きのこ類:しいたけ、しめじ、まいたけ、なめこなどを、鍋、きのこご飯、汁物へ。栽培品は通年流通するものも多く、秋だけの食材ではありません。

小松菜、にんじん、じゃがいも、セロリなど、普段の野菜を組み合わせてもかまいません。すべてを「11月が最盛期」とせず、季節の食材を主役にして、手に入りやすい野菜で補うと献立が続けやすくなります。

果物|柿・りんご・西洋なし、出回りが増えるみかん

  • 柿:そのまま食べるほか、大根とのなますや白和えに。歯ごたえのある実は和え物に、やわらかい実はヨーグルトに添えるなど、熟し方で使い分けます。
  • りんご:食後の果物、焼きりんご、コンポートに。甘みや酸味は品種で違うので、好みや料理に合わせて選びます。
  • 西洋なし・ラ・フランス:香りとなめらかな食感を楽しむ果物。食べ頃に追熟したものを選び、デザートやチーズに添える一品に。
  • みかん:早生みかんなどが出回る季節。そのまま食べるほか、寒天よせや果物の盛り合わせに使えます。
  • 柚子:汁物や鍋の薬味、ぽん酢、なますの香りづけに。果汁と皮を少し加えると、同じ食材でも印象が変わります。
  • 栗:11月は秋の名残として楽しみたい食材。生栗の流通には地域差があるため、手に入りにくければ栗ご飯をさつまいもご飯やきのこご飯に替えてもよいでしょう。

キウイも献立に使えますが、11月の代表的な最盛期の果物としては扱いを分けます。JAグループはキウイを春・冬の旬の果物として紹介しています。産地や品種を見ながら選びましょう。参考:JAグループ「キウイフルーツ」

魚介|たら・牡蠣を鍋に、鮭・さばを焼き物に

  • たら:白菜やねぎと合わせた鍋、ムニエル、ホイル蒸しに。淡白な白身を生かせます。
  • 牡蠣:鍋、牡蠣ご飯、グラタンに。真牡蠣と岩牡蠣では時期が違うため、ここでは秋から冬の献立に使う真牡蠣を想定しています。
  • ぶり:照り焼き、塩焼き、ぶり大根に。天然・養殖、産地によって出回り方が異なるので、「11月が全国一律の最盛期」とはせず、売り場の入荷状況を見て選びます。
  • 鮭:塩焼き、きのことのホイル焼き、ぽん酢焼きに。秋鮭と通年流通するサーモンを区別し、11月は秋鮭の名残も楽しめる時期として考えます。
  • さば:塩焼き、みそ煮、竜田揚げに。大根おろしや葉物の副菜と合わせると、食卓を組み立てやすくなります。
  • ずわいがに:ゆでがに、かに鍋、かに飯に。地域や種類によって漁期が異なるため、産地の情報を確かめて選びます。

はたはた・かます・ふぐなども、産地や入荷に合わせて楽しめます。まぐろ・ほたてを使った献立も可能ですが、種類や産地を問わず11月が旬とは言い切れません。食材を詳しく探す場合は、11月の旬の食材一覧(野菜・果物・魚介)をご覧ください。

食材選びの参考:JAグループ「とれたて大百科」と、東京都中央卸売市場の2025年の入荷データ。市場の入荷量は東京への流通の目安で、全国の収穫量や味の最盛期そのものではありません。2026年の収穫量・価格予測としては扱っていません。

11月の行事と行事食カレンダー【2026年】

行事に由来する食べ物と、季節に合わせた家庭の献立は分けて考えると選びやすくなります。以下の「献立の提案」は編集部の組み合わせ案です。

11月3日(火・祝)|文化の日

文化を楽しむ日の食卓に、秋の食材を取り入れてみませんか。ここでは特定の料理を全国共通の行事食として指定せず、家庭向けの献立を提案します。

献立の提案:鮭の塩焼き、きのこご飯、小松菜のおひたし、柿。

11月7日(土)|立冬

二十四節気の一つで、暦の上で冬が始まる頃です。気温は地域や年によって違うため、暮らしの中では鍋や煮物を増やす目安に。

献立の提案:白菜と豚肉の重ね鍋、かぶの煮物、けんちん汁。

11月15日(日)|七五三

子どもの成長を祝う行事です。千歳飴には健やかな成長や長寿への願いが込められています。祝いの食卓では赤飯なども親しまれています。

献立の提案:赤飯に、食べやすい大きさの鶏の照り焼き、かぶの汁物を組み合わせる。

11月19日(木)|ボジョレー・ヌーヴォー解禁

11月の第3木曜日に迎える、新酒を楽しむ機会。日本の伝統的な行事食とは区別し、洋風のおもてなしのヒントとして紹介します。

献立の提案:きのこと長芋のグラタン、ブロッコリーの温サラダ、西洋なしとチーズ。

11月22日(日)|小雪(しょうせつ)

二十四節気の一つ。冬へ向かう季節の節目として、温かい汁物や煮込み料理を食卓に取り入れます。

献立の提案:たらと白菜の鍋、大根と鶏肉の煮物。

11月23日(月・祝)|勤労感謝の日/新嘗祭

勤労感謝の日は国民の祝日です。同日に行われる宮中の新嘗祭は、新穀を神々に供えて感謝する祭儀。家庭では収穫を思いながら、新米を主役にしたごはんを楽しむきっかけにできます。

献立の提案:新米の白ご飯、焼き魚、里芋の煮物、根菜の汁物。

2026年の立冬・小雪は国立天文台の暦要項、祝日は内閣府で確認しています。七五三の食文化は農林水産省、新嘗祭は宮内庁の主要祭儀一覧を参照しました。

2027〜2030年の立冬・小雪・ボジョレー解禁日を見る
  • 2027年:立冬11月8日(月)/小雪11月22日(月)/ボジョレー解禁11月18日(木)
  • 2028年:立冬11月7日(火)/小雪11月22日(水)/ボジョレー解禁11月16日(木)
  • 2029年:立冬11月7日(水)/小雪11月22日(木)/ボジョレー解禁11月15日(木)
  • 2030年:立冬11月7日(木)/小雪11月22日(金)/ボジョレー解禁11月21日(木)

2027年の二十四節気は国立天文台の暦要項、2028年以降は同台の長期計算値(2026年9月確認)です。将来の正式発表と異なる可能性があります。ボジョレー解禁日は11月の第3木曜日として計算しています。

七五三・新米を楽しむ11月の献立例

ここからは、食材を買うときにイメージしやすい一食分の組み合わせです。伝統を踏まえつつ、主食・主菜・副菜・汁物が重複しないように組みました。分量や調理手順を示すレシピではなく、家庭向けの献立案です。

七五三のお祝い献立|赤飯に食べやすいおかずを

赤飯、鶏の照り焼き、さつまいも、ほうれん草、かぶの汁物と千歳飴を描いた七五三の祝い膳イラスト
七五三の献立例。赤飯に鶏の照り焼き、副菜、かぶの汁物を添えた家庭向けの組み合わせです。
くろねこ味巡り制作/AI生成イラスト
  • 主食:赤飯。好みに合わせて、いなり寿司やちらし寿司に替えても。
  • 主菜:鶏の照り焼き。
  • 副菜:さつまいもの甘煮、ほうれん草のごま和え。
  • 汁物:かぶときのこのすまし汁。
  • 果物:りんご、みかん。

主菜は取り分けやすい大きさにし、副菜には子どもが食べ慣れたものを選びます。お祝いの料理を何品も増やすより、赤飯を中心に、いつものおかずを丁寧に盛りつける方法もあります。

収穫に感謝する和定食|新米を主役に

新米の白ご飯、さばの塩焼き、里芋の煮物、小松菜、大根とねぎのみそ汁、柿を並べた和定食イラスト
新米を楽しむ家庭の和定食。白ご飯に焼き魚、里芋の煮物、青菜と汁物を組み合わせた例です。
くろねこ味巡り制作/AI生成イラスト
  • 主食:新米の白ご飯。
  • 主菜:鮭またはさばの塩焼き。
  • 副菜:里芋の煮物、小松菜のおひたし。
  • 汁物:大根とねぎのみそ汁。
  • 果物:柿または西洋なし。

ご飯を味わう献立なので、おかずは焼き物と薄味の副菜でまとめます。これは新嘗祭の祭儀食を再現したものではなく、新米を家庭で楽しむ組み合わせです。産地や出回り時期は新米カレンダーと作況ガイドも参考にしてください。

普段のごはん・洋風ディナーに使える献立アイデア

冬支度の鍋献立|白菜と豚肉の重ね鍋

白菜と豚肉の重ね鍋に、白ご飯、長芋のソテー、ほうれん草のごま和え、みかんを添えた献立イラスト
冬支度の鍋献立。白菜と豚肉の重ね鍋に、長芋のソテーと青菜の副菜を添えます。
くろねこ味巡り制作/AI生成イラスト
  • 主菜:白菜と豚肉の重ね鍋。
  • 副菜:長芋のバターソテー。
  • 小鉢:ほうれん草のごま和え。
  • 主食:白ご飯、またはさつまいもご飯。
  • 果物:みかん。

鍋に汁気があるため、別の汁物は用意しなくても献立になります。豚肉をたらに替える、ねぎやきのこを足すなど、買えた食材に合わせて調整できます。

秋の味覚の和定食|鮭のぽん酢焼きときのこご飯

鮭のぽん酢焼き、きのこご飯、小松菜、れんこん、かぶのみそ汁、柿を並べた秋の和定食イラスト
普段の献立例。鮭のぽん酢焼きときのこご飯に、野菜の副菜と汁物を合わせます。
くろねこ味巡り制作/AI生成イラスト
  • 主菜:鮭のぽん酢焼き。
  • 副菜:小松菜のおひたし、れんこんのきんぴら。
  • 主食:きのこご飯。生栗が手に入れば栗ご飯でも。
  • 汁物:かぶのみそ汁。
  • 果物:柿。

炊き込みご飯に味がつくので、副菜はおひたしなどを合わせます。きのこを使い切りたい日は、ご飯に使う分と翌日のスープに使う分を、調理前に分けておくと便利です。

ボジョレーに合わせる洋風献立|きのこと長芋のグラタン

鶏肉・きのこ・長芋のグラタン、ブロッコリーとにんじんの温サラダ、パン、西洋なしとチーズの洋風献立イラスト
洋風献立の例。鶏肉・きのこ・長芋のグラタンに、温サラダ、パン、西洋なしとチーズを添えます。
くろねこ味巡り制作/AI生成イラスト
  • 主菜:鶏肉・きのこ・長芋のグラタン。
  • 副菜:ブロッコリーとにんじんの温サラダ。
  • 主食:パン。
  • 食後の一品:西洋なしとチーズ。

ワインを飲まない人も同じ料理を楽しめる組み合わせです。おもてなしでは、温かい主菜を一つ決め、果物やチーズのように盛りつけ中心の一皿を添えると準備を分散できます。

お弁当・副菜・デザートに回すなら

副菜の候補は、大根と豚肉の甘辛炒め、ほうれん草とにんじんの和え物、れんこんのきんぴら。デザートは、りんごのコンポートやみかんの寒天よせなど、旬の果物を使うと献立に季節感が出ます。保存期間を一律に決めず、料理ごとの保存方法に従ってください。

七五三などで料理を注文する場合も、主食・主菜・副菜の組み合わせを先に決めると選びやすくなります。ケータリングの内容は人数、子どもの食べやすさ、料理に含まれるアレルゲン、受け取り方法をサービスごとに確認しましょう。

旬の野菜の選び方と、食材を使い切るコツ

売り場で確認したい4つの野菜

  • 白菜:持ったときに重みがあり、葉に張りがあるものを。切ったものは断面の鮮度も見ます。
  • 大根:表面に張りがあり、持ったときにしっかり重みを感じるものを選びます。
  • ほうれん草:葉先までみずみずしく、しおれていないものを。葉や根元の状態を確かめます。
  • かぶ:丸い品種なら形が整い、葉つきなら葉がみずみずしいものを選びます。

選び方の参考:JA岡山の白菜、JA山口県の大根・ほうれん草、JAグループのかぶ。

同じ食材を、別の料理に振り分ける

  • 白菜:鍋に使う分を取り分け、残りを鶏団子の豆乳スープやクリーム煮へ。
  • 大根:厚めの輪切りは煮物に、細切りは汁物やなますに。
  • ねぎ・きのこ:鍋、焼き物、炊き込みご飯に分けると、同じ味つけが続くのを避けられます。
  • りんご・柿:食後にそのまま食べる分と、サラダやデザートに使う分を分けておきます。

購入した食材を調理前に振り分けておくと、使う予定が立てやすくなります。一週間分の予定と買い物をまとめたい方は、11月の献立カレンダーと買い物リストへ。

11月の旬の食材・行事食でよくある質問

11月の旬の食材には何がありますか?

野菜なら白菜・大根・ほうれん草・かぶ、果物なら柿・りんご・西洋なし・みかん、魚介ならたら・牡蠣などが献立の候補です。地域や品種で時期が違うため、すべてが11月に最盛期を迎えるわけではありません。詳しい出回り方は11月の食材一覧で紹介しています。

七五三には何を食べますか?

代表的なのは千歳飴や赤飯です。家庭のお祝い膳には、子どもの好みに合わせた料理を組み合わせられます。このページでは赤飯、鶏の照り焼き、かぶときのこのすまし汁を合わせた例を紹介しました。

文化の日や立冬の料理も、伝統的な行事食ですか?

この記事で挙げた文化の日の焼き魚や、立冬の白菜鍋は編集部の献立提案です。全国共通の伝統食や必ず食べる料理として紹介しているものではありません。行事の由来と、家庭で季節を楽しむ組み合わせを分けて掲載しています。

栗や秋鮭は、11月にも使えますか?

産地や入荷によっては手に入りますが、秋の名残として考えるとよいでしょう。生栗がなければさつまいもやきのこ、秋鮭がなければその日に手に入る魚へ替えれば、献立の形を生かせます。

立冬は毎年同じ日ですか?

年によって変わります。2026年は11月7日(土)、2027年は11月8日(月)です。2028〜2030年の参考日付は、行事カレンダー内の折りたたみに掲載しています。

まとめ|旬の食材を選び、行事に合わせて献立を組む

11月は白菜や大根を温かい料理に、柿やりんごを食後の一品に取り入れるところから始められます。七五三は祝いの食べ物の意味を知り、新米の食卓では収穫を思う。食材の旬と行事の背景を手がかりに、家庭の好みや買い物に合わせて献立を組んでみてください。

出典・参考資料

行事・参照ページの確認日:2026年10月23日。2028年以降の二十四節気は2026年9月取得の計算値を使用。献立の組み合わせは編集部の提案です。アイキャッチ・本文の挿絵は当サイト制作のAI生成イラストです。