旬のいちご特集|全国いちご図鑑

AI活用基本講座

ChatGPTに最初の一言を送る

第2回 1章 AIに頼む前の不安をほどく 初級 10分

この回でできるようになること

  • 整っていない一言でも送れる
  • 返ってきた質問に答えて会話を進められる
  • 途中でやめて、あとから戻れる

使うもの

ChatGPT

最初のメッセージは、うまく書けなくてかまいません。この回では、ミカさんが素のままの一言を送って、会話が始まるところまで進めます。

この回で作るもの

実際に送る、最初の相談文

整った依頼文ではなく、今の自分の状況をそのまま書いた一言を作って送ります。AIが質問を返してきて、そこから会話が始まる体験を1回作ります。

今回の例

ミカさんが、入力欄を開いて閉じている

ミカさんは前回、作業を分けるところまでは進みました。今日はAIに送ってみようと入力欄を開きました。ところが、カーソルが点滅しているのを見ているうちに、何を書けばいいのか分からなくなって画面を閉じました。

頭にあること
「道の駅の記事が書けない」「何から頼めばいいのか分からない」
書けなかった理由
丁寧な文にしないと失礼な気がする / 短すぎると相手にされない気がする / 間違った聞き方をしたら変な答えが返ってきそう
手元にあるもの
前回作った作業分解メモ

最初の一言は、上手でなくていい

ミカさんが止まっているのは、「正しいプロンプト」を書こうとしているからです。プロンプトとは、AIに送るお願い文のことですが、最初から完成させる必要はありません。

AIとのやりとりは、送信して終わりではありません。返ってきた答えを見て、条件を足したり、方向を変えたりできます。むしろ短く始めたほうが、AIのほうから「何を教えてほしいですか」と聞いてくれることがあります。

  • 敬語かどうかは、答えの質に関係しません
  • 短くても大丈夫です。1行でも会話は始まります
  • 変な聞き方をしても、壊れることはありません。もう一度聞けます
  • 途中でやめても、あとから同じ会話に戻れます
この回で使うもの

この回では、実際にAIの画面を開いて1回送ってみます。使うサービスは何でもかまいません。画面の名称や配置は変わることがあるので、この講座では特定の画面の位置は説明しません。文字を入れる欄を探して、そこに貼るだけで大丈夫です。

AIに任せる部分と自分で見る部分

AIに頼みやすい

  • あいまいな相談を受け取って、質問で返す
  • 何が分かっていないのかを整理する
  • 相談文の書き方そのものを提案する

自分で見る

  • 実際に送信する
  • 返ってきた質問に答えるかどうか
  • その答えが自分の状況に合っているか

進め方

  1. 今困っていることを、話し言葉のまま1行書く
  2. そのまま送る
  3. 返ってきた質問に、分かる範囲で答える
  4. 会話が続いたら、手元のメモを渡す
  5. 最後に、使いやすかった言い方を1つ覚えておく

そのまま使える依頼文

1. 何も整理せずに、そのまま送る

うまく説明できないのですが、道の駅に行った記事を書きたいのに書けずに困っています。
何から始めればいいですか。

出力例

「大丈夫です。いくつか教えていただけると、始めやすい場所が見つかります。

1. その道の駅で、一番印象に残っていることは何ですか。
2. 写真やメモは残っていますか。
3. 記事はどれくらいの長さを考えていますか。

全部に答えなくても構いません。答えやすいものだけで大丈夫です。」

質問が返ってきたら、会話は始まっています。ここから先は、答えるだけで進みます。

2. 質問に、分かる範囲で答える

1. 黒ごまソフトが香ばしくておいしかったことです
2. スマホの写真が8枚あります。メモも少しあります
3. 長さは決めていません

こんな感じですが、次はどうしたらいいですか。

出力例

「ありがとうございます。黒ごまソフトが軸になりそうです。

次は、写真を見ながら覚えていることを3つだけ書き出してみてください。おいしかった以外に、どんな味だったか、どこで食べたか、そのとき何を思ったか。短くて構いません。

3つ書けたら、そのまま貼ってください。そこから記事の形にしていきます。」

3. 前回のメモを渡す

前に作ったメモがあります。これを見て、今日やる作業を1つだけ選んでください。

メモ:
AIに頼めそう: 材料の整理、読者の疑問出し、タイトル案、導入文
自分で確認: 道の駅の正式名称、商品名、営業時間、価格

今日は20分しかありません。

出力例

「20分なら、材料の整理がおすすめです。

理由は、写真とメモを見ながら書き出すだけなので、途中で止まっても損がないからです。確認が必要な項目は、電話や公式サイトを見る時間がいるので、今日は避けたほうがよいと思います。

始めるなら、写真を見ながら『覚えていること』を3つ書いて、こちらに貼ってください。」

4. 聞き方そのものを教えてもらう

私はAIを使い始めたばかりです。
さっきの私の聞き方は、分かりにくかったですか。

もっと答えやすい聞き方があれば、書き直した例を見せてください。
私の元の言葉はできるだけ残してください。

出力例

「十分に伝わりました。強いて挙げるなら、次の1点を足すと答えやすくなります。

元の文: 道の駅に行った記事を書きたいのに書けずに困っています

足すとよい情報: どこで止まっているか(始め方か、書く内容か、まとめ方か)

書き直した例: 道の駅に行った記事を書きたいのですが、最初の一文が書けずに止まっています。写真とメモはあります。

言い方を丁寧にする必要はありません。困っている場所が1つ分かるだけで、返事がしぼれます。」

5. 途中でやめて、あとで戻る

今日はここまでにします。
次にこの会話を開いたとき、すぐ続きから始められるように、
ここまでの話を3行でまとめてください。
次にやることも1つ書いてください。

出力例

  • 道の駅の記事を書きたい。写真8枚とメモがある
  • 記事の軸は、黒ごまソフトを食べた感想にする
  • 営業時間や商品名は未確認。あとで公式の案内を見る

次にやること: 写真を見ながら、覚えていることを3つ書き出して貼る

この3行をコピーして、次に開いたときに貼り直せば、同じところから再開できます。

出力をレビューする

  • 返ってきた質問が、自分の状況に合っているか
  • 答えられない質問ばかりになっていないか
  • 自分が言っていないことを、前提にされていないか
  • 次にやることが1つに絞られているか

返事が使いにくかったときの直し方

微妙な出力の例

「記事作成の基本は、ターゲット読者の設定とキーワード選定です。まずペルソナを明確化し、検索意図を分析したうえで、E-E-A-Tを意識した構成を設計しましょう。SEOの観点からは、見出し構造の最適化も重要です。」

説明としては間違っていませんが、ミカさんの状況とは離れています。ミカさんは最初の一文が書けなくて困っているだけです。専門用語が並んだ結果、送る前より分からなくなりました。

専門用語が多くて分かりませんでした。

・カタカナの用語を使わないでください
・記事作成の一般論ではなく、私が今日できることを教えてください
・手順ではなく、まず1つだけ教えてください

私は最初の一文が書けなくて止まっています。
直したあとの出力

「まず、写真を1枚だけ選んでください。その写真を見ながら、思い出したことを1行書いてみてください。うまい文でなくて大丈夫です。それをこちらに貼っていただければ、続きを一緒に考えます。」

難しい答えが返ってきたときは、こちらが悪いわけではありません。「用語を使わないで」「今日できることだけ」と伝えれば、すぐ調子が変わります。

小さな練習

今、実際にAIの画面を開いてください。そして依頼文1をコピーして、道の駅の部分だけ自分の困りごとに変えて送ります。

返ってきた質問に、1つだけ答えてください。全部答えなくてかまいません。1往復できたら、この回は完了です。

次へ進む目安

入力欄を前にしても手が止まらなくなったら十分です。今日送った一言は、うまく使えたなら第9回で自分の定番の型にします。

次は「大きな作業を小さく分ける」へ進みます。1つの作業から、抱えている作業全体へ広げます。

同じブラウザ内に進捗を保存します。

更新メモ

2026-08-08 新方針でリライト