続けようと思っているのに、気づくと2週間空いている。この回では、ユイさんが実際に使える時間から逆算して、30分の週次ルーティンを作ります。
この回で作るもの
30分でひと回りする週次ルーティン表
曜日、時間、やることを書き込んだ表を1枚作ります。理想の分量ではなく、実際に確保できる時間に収まる分量にします。守れなかった週の戻り方も一緒に決めます。
今回の例
ユイさんが、気が向いた週だけ書いている
ユイさんは道具を揃えました。手順書もプロンプト集もあります。それでも更新は不定期のままです。書ける週は2本書き、書けない週は3週間空きます。
- 実際に使える時間
- 日曜の夜に30分程度。平日は帰宅が遅く、まとまった時間が取れない
- 過去に決めたこと
- 「毎日30分書く」と決めたが、4日で止まった。「週2本公開」も1か月でやめた
- 手元にある道具
- 公開手順書13項目、プロンプト集6個、確認項目表、言い換え対応表
- 止まっている理由
- 計画を立てるたびに盛ってしまい、守れなくなってやめる
続かないのは、意志ではなく分量の問題
ユイさんは「毎日30分」も「週2本公開」も守れませんでした。どちらも、使える時間から逆算していません。実際に確保できるのは日曜の夜の30分です。そこに毎日の計画を置いても、初週から破綻します。
30分でできることは限られています。記事1本は書けません。書けないことを認めたうえで、30分で何を進めるかを決めます。1週で1本にしなくても、4週で1本なら届きます。
- 使える時間を数えずに、やりたいことから計画を立てている
- 1回のまとまりが大きすぎて、始めるのに気合が要る
- 1週飛ばすと、そこで終わりになる
- 進んでいるかどうかが、自分でも分からない
この回では、やる気を出す方法は扱いません。決めるのは、いつ、何分で、どこまで進めるかだけです。守れなかった週にどう戻るかも、あらかじめ決めておきます。
AIに任せる部分と自分で見る部分
AIに頼みやすい
- 30分に収まる作業量に分ける
- 4週で1本が公開できる配分を作る
- 週ごとのやることを表にする
- 飛ばした週の戻り方を用意する
自分で見る
- 本当に確保できる時間かどうか
- その時間に自分が動けるかの実感
- 削る判断
- 2週試したあとの調整
進め方
- 実際に使える時間を、曜日と分数で書き出す
- その時間に収まる作業量に分けてもらう
- 4週でひと回りする配分にしてもらう
- 飛ばした週の戻り方を決める
- 2週やってみて、多すぎたら削る
そのまま使える依頼文
1. 30分に入る作業量を知る
ブログ記事1本を公開するまでの作業は、次の13項目です。
構成を作る / 本文を書く / 断定を直す / 事実を確認する / 5観点で点検する /
アイキャッチを選ぶ / タイトルとメタ説明を作る / アイキャッチを設定する /
altを入れる / カテゴリーを設定する / リンクを確認する / 公開日時を確認する /
スマートフォンで確認する
私が使えるのは、日曜の夜の30分だけです。
この13項目を、30分ずつの回に分けると何回に分かれますか。
それぞれの回に入る項目も書いてください。
1回に詰め込みすぎないでください。
出力例
4回に分かれます。
- 1回目(30分): 構成を作る。写真とメモを並べて中心を決め、見出しに素材を割り当てるところまで
- 2回目(30分): 本文を書く。1回で書き切らなくてよいので、書けたところまで
- 3回目(30分): 断定を直す / 事実を確認する / 5観点で点検する。確認の作業をまとめて
- 4回目(30分): アイキャッチを選ぶ / タイトルとメタ説明を作る / 公開設定6項目
2回目の本文執筆は、素材の量によって30分を超えることがあります。その場合は2回に分けて、全体で5回になります。
2. 週次ルーティン表にする
4回分を、4週の週次ルーティン表にしてください。
条件:
・日曜の夜21時から30分
・列は「週」「やること」「使う道具」「終わりの目安」
・「終わりの目安」は、そこまでできたら終わってよい状態を書く
・完璧を目指さない書き方にする
私の道具は、公開手順書13項目、プロンプト集6個、確認項目表、言い換え対応表です。
出力例
| 週 | やること | 使う道具 | 終わりの目安 |
|---|---|---|---|
| 第1週 | 写真とメモを並べて、記事の構成を作る | プロンプト集「構成づくり」 | 見出しが5つ以内に並んだら終わり。本文は書かない |
| 第2週 | 構成に沿って本文を書く | 構成メモ | 最後まで書けなくてよい。途中でも保存して終わり |
| 第3週 | 断定を直し、事実を確認し、5観点で点検する | 言い換え対応表、確認項目表、プロンプト集「断定さがし」「5観点点検」 | 確認できなかった情報を本文から外せたら終わり |
| 第4週 | アイキャッチとタイトルを決め、公開設定をして公開する | プロンプト集「アイキャッチ案」「タイトルとメタ説明」、公開手順書 | 手順書の13項目にチェックが入ったら公開 |
月1本のペースです。第2週で本文が終わらなかった場合は、第3週にずらして全体を1週後ろにします。
3. 飛ばした週の戻り方を決める
4週のルーティンを作りましたが、必ず飛ばす週が出ます。
飛ばしたときにやめてしまわないよう、戻り方を決めたいです。
次の3つの場合について、どうするか決めてください。
・1週飛ばした
・3週続けて飛ばした
・2か月空いた
やる気を出す方法ではなく、具体的にどこから再開するかを書いてください。
出力例
1週飛ばした場合
全体を1週後ろにずらすだけです。取り返そうとして2回分をまとめてやらないでください。まとめると次の週も崩れます。
3週続けて飛ばした場合
途中の記事はいったん置いて、第1週(構成づくり)から新しい記事で再開してください。途中の下書きに戻ろうとすると、内容を思い出す作業から始まるため、再開が重くなります。
2か月空いた場合
記事を書かず、30分でプロンプト集と手順書を読み返すだけにしてください。次の週から第1週を始めます。空白のあとにいきなり執筆から入ると、また止まりやすくなります。
4. 進んでいるかどうかを見えるようにする
続けているかどうかを、自分で確かめられるようにしたいです。
記録する項目を3つ以内で決めてください。
条件は次のとおりです。
・記録に1分以上かからないこと
・数を目標にしないこと(記事数を目標にすると苦しくなります)
・見返したときに、続いているかどうかが分かること
出力例
記録するのは次の3つだけにします。
- 日付 — 30分を確保できた日
- 第何週の作業をしたか — 1から4の数字ひとつ
- 次に開くもの — 「構成メモ」「本文の下書き」など、次回いきなり始められる目印
3行目があると、次回に「何をするんだっけ」と思い出す時間がなくなります。記録は1行で済み、30秒もかかりません。
記事数は記録しません。数えると、書けていない月に記録自体を見なくなるためです。
5. 2週やってみて調整する
2週やってみた結果を書きます。
ルーティンをどう直せばよいか提案してください。
第1週: 30分で構成まで終わった。少し余った
第2週: 本文が半分までしか書けなかった。40分かかって途中でやめた
やる気の話ではなく、分量の調整として答えてください。
週を増やす案と、1回の分量を変える案の両方を出してください。
出力例
週を増やす案
本文執筆を2週に分けて、全体を5週にします。月1本から、5週に1本のペースになります。第2週で「半分まで」と決めておくと、途中で終わることが失敗になりません。
1回の分量を変える案
第1週に余った時間で、本文の最初の見出し1つ分を書いておきます。第2週の負担が減り、4週のままで回ります。
どちらを選ぶかの目安
公開の間隔を空けたくないなら後者、毎回時間内に終わらせたいなら前者です。2週の結果を見るかぎり、本文執筆に30分は足りていないので、どちらかの調整は必要です。
出力をレビューする
- 書かれている時間が、実際に確保できる時間か
- 1回の分量が30分に収まっているか
- 終わりの目安が、途中で終わってよい書き方になっているか
- 飛ばした週の戻り方が決まっているか
- 記録が1分以内で終わるか
返事が使いにくかったときの直し方
「毎朝5時に起きて1時間、記事執筆の時間を確保しましょう。平日は1日1本のペースで下書きを進め、週末にまとめて仕上げます。習慣化には21日間の継続が鍵です。まずは3週間、意志を持って取り組んでみてください。」
ユイさんが使えるのは日曜の夜の30分です。毎朝1時間は、渡した条件と合っていません。「意志を持って」も、これまで2回失敗している方法です。分量を減らす提案ではなく、増やす提案が返ってきています。
私が使えるのは、日曜の夜の30分だけです。
それ以外の時間を前提にした案は使えません。
・新しい時間を作る提案はしないでください
・習慣化や意志の話は書かないでください
・30分に収まる分量にしてください
・1回で終わらなくてよい形にしてください
日曜30分という条件のまま、もう一度作ってください。
「日曜21時から30分。第1週は構成づくり、第2週は本文、第3週は確認、第4週は仕上げと公開です。月1本のペースになります。各週は、決めたところまでできたら途中でも終わりにしてください。」
計画を頼むと、時間を増やす提案が返ってくることがあります。使える時間を先に固定して「それ以外の時間を前提にしないでください」と伝えると、現実的な案になります。
小さな練習
1週間のうち、確実に30分取れる時間を1つだけ決めてください。曜日と時刻まで決めます。取れる日がなければ、15分でもかまいません。
決めたら依頼文1を送って、その時間に入る作業量を出してもらいます。4週分の表ができたら、カレンダーに1回目の予定を入れてください。そこまでできれば、この回は完了です。
次へ進む目安
次の日曜に何をするかが、迷わず言えるなら十分です。このルーティン表は、第40回の30日レビューで見直します。2週やって多すぎたら、そのときに削ります。
次は「自分なりのAI利用ルールを作る」へ進みます。続ける形ができたので、続けるうちに雑にならないための決まりを作ります。