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AI活用基本講座

ブログの導入文を作る

第16回 3章 文章を作る 初級 14分

この回でできるようになること

  • 3つの型で導入案を作れる
  • それぞれの続きが書けるか確かめられる
  • 説明しすぎた導入を削れる

使うもの

ChatGPT、WordPress

本文は書けそうなのに、最初の一文で止まる。この回では、ハルさんが型の違う導入文を3つ作り、書き継げるものを選びます。

この回で作るもの

型の違う導入文3案と、選んだ1案

場面から入る、疑問から入る、結論から入るの3型で導入文を作ります。選ぶ基準は「続きを自分が書けるか」です。

今回の例

ハルさんが、導入だけで30分使っている

ハルさんは、和菓子店の記事を書こうとしています。中身は決まっています。ところが、最初の一文を書いては消し、書いては消して30分がたちました。本文にたどり着けません。

記事に書くこと
栗どら焼き260円 / 皮がふんわり、あんは甘さ控えめ / 平日午後は空いていた / 窓際から通りが見えた / 包み方を丁寧に教えてもらった
書いては消した導入
「今回は和菓子店をご紹介します」「秋になると食べたくなるものがあります」「先日、素敵なお店を見つけました」
止まっている理由
どれも書けるが、そのあと何を書けばいいのか続かない

導入が決まらないのは、続きが決まっていないから

ハルさんが書いた3つの導入は、どれも間違いではありません。ただ、書いたあとに続けにくい形です。「今回はご紹介します」のあとには何でも書けてしまうので、逆に次の一文が決まりません。

導入は、続きの方向を決める役目を持っています。「バスを乗り過ごした」から始めれば、次は到着の話になります。「モーニングは何時までか知っていますか」から始めれば、次は答えになります。導入で方向が決まれば、本文は自然に進みます。

  • どんな記事にも使える導入は、続きが決まらない
  • きれいに書こうとすると、中身のない一文になる
  • 1案しか作らないと、それが良いか判断できない
  • 導入で全部説明しようとすると、本文がなくなる
第11回との違い

第11回で作った120字の紹介文は、記事の外に置くまとめでした。導入文は記事の中の入り口で、続きがあることが前提です。まとめと入り口では、役目が逆になります。

AIに任せる部分と自分で見る部分

AIに頼みやすい

  • 型を変えた導入案を出す
  • それぞれの続きの方向を示す
  • 長さを調整する
  • 説明しすぎた箇所を削る

自分で見る

  • その続きを自分が書けるか
  • 実際の出来事と合っているか
  • 記事の中心と入り口が一致しているか
  • どれを採用するか

進め方

  1. 記事に書くことを箇条書きで渡す
  2. 3つの型で導入案を出してもらう
  3. それぞれの続きの方向を書いてもらう
  4. 自分が書けそうな1案を選ぶ
  5. 選んだ案の次の一文まで書いてみる

そのまま使える依頼文

1. 3つの型で導入案を作る

ブログ記事の導入文を3案作ってください。
それぞれ、次の型で書いてください。

・場面から入る(その日の様子から始める)
・疑問から入る(読む人が知らないことを問いにする)
・結論から入る(一番伝えたいことを最初に置く)

記事に書くこと:
栗どら焼き260円
皮がふんわり、あんは甘さ控えめ
平日午後は空いていた
窓際から通りが見えた
包み方を丁寧に教えてもらった

条件: 2文以内。私が書いていないことは足さない。

出力例

場面から
「平日の午後、和菓子店の窓際の席に座りました。通りを眺めながら、栗どら焼きが包まれるのを待っていました。」

疑問から
「どら焼きの包み方に、決まった手順があるのをご存じでしょうか。先日、店の方に教えていただきました。」

結論から
「栗どら焼きは1個260円でした。皮はふんわり、あんは甘さ控えめで、栗の味が前に出る組み合わせです。」

2. 続きの方向を書いてもらう

3案それぞれについて、次に書くことになる内容を教えてください。

・この導入のあと、読む人は何を期待するか
・その期待に応えるために、何を書く必要があるか
・私の手元の材料で、それが書けるか

書けない場合は、はっきり書けないと言ってください。

出力例

場面から

  • 読む人の期待: 待っている間に何を見たか、その後どうなったか
  • 必要な内容: 窓から見えた様子、包んでもらう場面、食べたときの話
  • 書けるか: 書けます。窓際の様子と包み方の材料があります

疑問から

  • 読む人の期待: 包み方の手順そのもの
  • 必要な内容: 実際にどう包むのか、何のためにその手順なのか
  • 書けるか: 書けません。「丁寧に教えてもらった」という材料はありますが、手順の中身がメモにありません。書くには、店で聞いた内容を思い出すか、もう一度確かめる必要があります

結論から

  • 読む人の期待: なぜその味なのか、どこで買えるのか
  • 必要な内容: 味の詳しい説明、店の情報
  • 書けるか: 味は書けます。店の情報は、営業時間などを確認していれば書けます

3. 説明しすぎた導入を削る

次の導入は、内容を説明しすぎている気がします。
本文で書くことまで入っていないか見てください。

導入:
平日の午後、和菓子店に行きました。
栗どら焼きは1個260円で、皮はふんわりして、あんは甘さ控えめです。
店内は空いていて、窓際の席から通りが見えました。
店の方に包み方も教えていただきました。

入っていれば、削った案を出してください。

出力例

この導入には、記事の内容がほぼ全部入っています。読む人は、これを読んだ時点で内容を知ってしまうため、本文を読む理由がなくなります。

削った案
「平日の午後、和菓子店の窓際の席に座りました。通りを眺めながら、栗どら焼きが包まれるのを待っていました。」

本文に回した内容: 価格、味、店内の様子、包み方

導入に残したのは、場面だけです。何があったかは本文で書きます。

4. 次の一文まで書いてもらう

「場面から」の案を採用します。

この導入の次に来る一文を、3つ出してください。
それぞれ、記事がどの方向に進むかも書いてください。

導入:
平日の午後、和菓子店の窓際の席に座りました。
通りを眺めながら、栗どら焼きが包まれるのを待っていました。

出力例

  1. 「この日は平日だったからか、店内にはほかにお客さんがいませんでした。」
    → 店の様子の話に進みます
  2. 「包み紙の折り方に、決まった順番があるようでした。」
    → 包み方の話に進みます(手順の材料が必要)
  3. 「栗どら焼きは1個260円。冷めないうちに、家で食べようと決めていました。」
    → 商品と味の話に進みます

手元の材料が一番多いのは3の方向です。1も書けますが、材料が2項目なので短くなります。

5. 導入の型を残しておく

今日使った3つの型を、次から使える形にまとめてください。

・私のブログは、訪ねた店や場所のことを書くブログです
・それぞれ、どんなときに向くかを一行で
・その型を使うときの注意点も一行で

3つのまま、増やさないでください。

出力例

向いているとき注意点
場面からその日の体験が記事の中心のとき場面だけにして、何があったかは本文に回す
疑問から読む人が知らない情報を持っているとき答えを書ける材料が手元にあるか先に確かめる
結論から1つの商品や結果に絞った記事のとき結論を書いたあと、理由を書ける分量があるか確かめる

3つとも、選ぶ前に「続きを書けるか」を確かめる点が共通しています。

出力をレビューする

  • その導入の続きを、自分が書けるか
  • 記事の内容を説明しすぎていないか
  • どんな記事にも使える一般的な文になっていないか
  • 実際にあったことと合っているか
  • 2文以内に収まっているか

返事が使いにくかったときの直し方

微妙な出力の例

「秋の深まりとともに、無性に和菓子が恋しくなる季節がやってきました。皆さんは、お気に入りの和菓子店はありますか。今回は、私が最近訪れた素敵なお店をご紹介します。」

どんな記事にも使える導入です。この3文からは、次に何が来るのか決まりません。「和菓子が恋しくなる」も「素敵なお店」も、ハルさんが書いた材料にはありません。3文使って、内容が1つも入っていない状態です。

この導入は、どんな記事にも使える形になっています。

・季節の話から始めないでください
・「皆さんは〜ありますか」のような呼びかけを入れないでください
・「今回はご紹介します」で終わらせないでください
・私の材料(窓際の席、包み方、260円)のどれかを必ず使ってください

この記事にしか使えない導入にしてください。
直したあとの出力

「平日の午後、和菓子店の窓際の席に座りました。通りを眺めながら、栗どら焼きが包まれるのを待っていました。」

「この記事にしか使えない導入にしてください」が効く一言です。手元の材料を必ず使うよう指定すると、一般論から抜けます。

小さな練習

これから書く記事、または書きかけの記事の材料を、5行の箇条書きにしてください。

その5行で依頼文1を送り、3つの型で導入案を出してもらいます。次に依頼文2で、それぞれの続きが書けるか確かめてください。「これなら書ける」という案が1つ見つかれば、この回は完了です。

次へ進む目安

導入を選ぶときに「この続きを書けるか」で判断できたら十分です。ここで作った型の表は、第31回で記事の構成を作るときにも使います。

次は「見出しで読む流れを作る」へ進みます。導入のあとの、記事の骨組みです。

同じブラウザ内に進捗を保存します。

更新メモ

2026-08-08 新方針でリライト