旬のいちご特集|全国いちご図鑑

AI活用基本講座

画像生成の依頼文を作る

第33回 5章 ブログ運営と小さな事業に使う 初級 15分

この回でできるようになること

  • 用途・主役・構図・色と光・避ける要素に分けて書ける
  • 避ける要素の定型文を毎回付けられる
  • 出てきた画像から指示を直せる

使うもの

画像生成AI

頭の中の雰囲気をそのまま伝えても、狙った画像にはなかなか近づきません。この回では、ユイさんが5つの要素に分けて指示を書き、そのまま使える画像生成の依頼文を作ります。

この回で作るもの

そのまま貼れる画像生成の依頼文

用途、主役、構図、色と光、避ける要素の5つを書き込んだ依頼文を1本作ります。あわせて、毎回付ける「避ける要素」の定型文も残します。

今回の例

ユイさんが、生成した画像を何度も作り直している

ユイさんは、栗のお菓子を紹介する記事のアイキャッチを作ろうとしています。「和菓子 秋 おいしそう」と入れて何度か生成しましたが、出てくるのは記事と関係のない洋菓子だったり、読めない文字が入った画像だったりします。

作りたい画像の用途
ブログ記事の一番上に置くアイキャッチ。横長。スマホでは幅いっぱいに表示される
記事の内容
和菓子屋のモーニングに間に合わなかった日の記録。かわりに頼んだ厚切りトーストと、持ち帰った栗どら焼きの話。落ち着いた調子の記事
これまで入れた指示
「和菓子 秋 おいしそう」
止まっている理由
何を書き足せば近づくのか分からず、単語を増やしたり減らしたりしている

短い指示では、AIが勝手に決める場所が多すぎる

「和菓子 秋 おいしそう」という指示には、決まっていないことがたくさんあります。何が主役か、どこから見た構図か、明るいのか暗いのか、背景に何を置くか。決めていない部分は、AIが毎回違う答えで埋めます。だから生成のたびに結果が変わります。

逆に言えば、決める場所を5つに分けて書けば、結果は安定します。

  • 用途 — 何に使う画像か。横長か縦長か。文字を載せる余白が要るか
  • 主役 — 画面の中心に何を置くか。1つに絞る
  • 構図 — 真上から、斜め上から、横から。寄りか引きか
  • 色と光 — 全体の色の方向。明るさ。光の向き
  • 避ける要素 — 入れてほしくないもの
避ける要素は毎回必ず入れる

実在のロゴ、実在の人物、既存のキャラクター、店名の看板、読める文字。これらは、意図せず入り込むと権利やブランドの誤解につながります。指示していなくても出てくることがあるため、毎回明示して外します。

AIに任せる部分と自分で見る部分

AIに頼みやすい

  • 記事の内容から、主役の候補を出す
  • 構図と光の指示を言葉にする
  • 5要素に分けた依頼文にまとめる
  • 避ける要素の定型文を作る

自分で見る

  • 生成された画像が記事の内容と合っているか
  • 実在のロゴ、人物、キャラクターが写り込んでいないか
  • 実際の商品と違う形になっていないか
  • 使っているツールの利用規約(商用利用の可否)
規約は自分で確認する

生成した画像をブログに載せてよいか、収益のあるサイトで使えるかは、ツールごとに条件が違います。条件は変わることもあるため、使う前に各ツールの公式の利用規約を必ずご確認ください。AIに規約の内容を尋ねても、確認にはなりません。

進め方

  1. 記事の内容から、主役を1つに決める
  2. 用途(サイズ、文字を載せる余白)を決める
  3. 構図と色と光を言葉にする
  4. 避ける要素の定型文を末尾に付ける
  5. 生成した画像を記事に並べて、合っているか確かめる

そのまま使える依頼文

1. 記事から主役を1つに絞る

ブログ記事のアイキャッチを作ります。
記事の内容から、画像の主役にする候補を3つ挙げてください。
それぞれ、主役にした場合に画面がどう見えるかも一行で書いてください。

記事の内容:
和菓子屋のモーニングに間に合わなかった日の記録。
かわりに頼んだ厚切りトーストが良かった。
栗どら焼きは持ち帰った。皮はふんわり、栗は大きめ、あんは甘さ控えめ。
落ち着いた調子の記事。

出力例

  1. どら焼きの断面 — 栗の大きさが伝わります。記事の中心が味の話なので、内容と合います
  2. 皿に乗ったどら焼きと湯のみ — 食べている場面が伝わります。落ち着いた調子に近づきます
  3. 和菓子屋の店先の雰囲気 — 季節感は出ますが、記事の中心である味の話からは離れます

記事の中心が味であれば、1か2が合います。1は情報が伝わりやすく、2は雰囲気が出ます。

2. 5要素に分けた依頼文を作る

画像生成AIに送る依頼文を作ってください。
次の5つに分けて書いてください。

・用途: ブログ記事の横長アイキャッチ。左側に文字を載せるので余白がほしい
・主役: 皿に乗った栗どら焼き1個と、隣に湯のみ
・構図: 斜め上から。少し寄り気味
・色と光: 落ち着いた色。自然光。強い影は避ける
・避ける要素: 実在のロゴ、実在の人物、既存のキャラクター、店名の看板、読める文字

そのままコピーして貼れる形にしてください。

出力例

横長のブログ用アイキャッチ画像。
主役は、白い小皿に乗った栗どら焼きが1個と、その右隣に置かれた湯のみ。
斜め上から見た構図。少し寄り気味で、どら焼きの厚みが分かるように。
画面の左側は木のテーブルの余白を広めに取り、文字を載せられるようにする。
色は落ち着いた茶色と生成りが中心。窓からの自然光でやわらかい影。
背景はぼかす。
文字、看板、ロゴ、人物、既存のキャラクターは画面に入れない。

この形なら、次回から主役と構図の行だけ書き換えて使い回せます。

3. 避ける要素の定型文を作る

画像生成の依頼文の末尾に、毎回付ける定型文を作ってください。

意図せず入り込むと困るものを外したいです。
理由も一行ずつ添えてください。
食べものや店を扱う記事で使います。

出力例

定型文

次のものは画面に入れないでください。
・実在する企業や店のロゴ、商標
・実在する人物、有名人に似た人物
・既存の作品のキャラクター
・読める文字、看板、値札、のぼり
・特定の店舗を示す外観や内装

理由

  • ロゴや商標 — 実在の企業と関係があるように見えてしまいます
  • 実在の人物 — 本人の許可なく使うことになります
  • キャラクター — 他の方の作品にあたります
  • 読める文字 — 画像生成では崩れることが多く、意図しない語が出ることがあります
  • 特定の店舗 — 実際の店と違う内容を伝えてしまう可能性があります

4. 出てきた画像から指示を直す

先ほどの依頼文で画像を作ったところ、次の点が思っていたものと違いました。

・どら焼きが3個並んでしまった
・全体が暗く、夜のような色になった
・左側の余白がなく、中央に主役が来てしまった

この3点を直すために、依頼文のどこをどう書き換えればよいか教えてください。
書き換えた依頼文も出してください。

出力例

書き換える箇所

  • 個数 — 「1個」だけでは複数になることがあります。「どら焼きはちょうど1個だけ。他の菓子は置かない」と、置かないものまで書きます
  • 明るさ — 「自然光」だけでは時間帯が定まりません。「昼間の明るい室内」と時間を足します
  • 余白 — 「左側に余白」より「主役を画面の右寄りに配置し、左3分の1は何も置かない」と位置で指定します

書き換えた依頼文

横長のブログ用アイキャッチ画像。
主役は、白い小皿に乗った栗どら焼き。ちょうど1個だけ。他の菓子は置かない。
主役は画面の右寄りに配置し、左3分の1は木のテーブルのままにして何も置かない。
斜め上から見た構図。どら焼きの厚みが分かるように。
昼間の明るい室内。窓からの自然光。影はやわらかく。
色は落ち着いた茶色と生成りが中心。背景はぼかす。
文字、看板、ロゴ、人物、既存のキャラクターは画面に入れない。

5. 使う前の確認事項を出す

生成した画像をブログのアイキャッチに使う前に、
自分で目視するべき点をリストにしてください。

記事は、実在する和菓子屋で買った商品の紹介です。
規約の判断ではなく、私が画像を見て確認できることに絞ってください。

出力例

  • ロゴや商標に見えるものが写り込んでいないか(包装紙の柄、湯のみの模様も確認)
  • 文字らしきものが入っていないか。入っていたら、読める文字でも崩れた文字でも使わず、生成し直す
  • 人物や、人物の手が写っていないか
  • 実際に買った商品と、形や色が大きく違わないか
  • 実在の店の内装に見える特徴がないか
  • 記事の内容と画像が食い違っていないか(洋菓子になっていないかなど)
  • スマホの幅で表示したとき、主役が切れないか

あわせて、記事の中で「画像はイメージです」と添えるかどうかも検討してください。実際の商品写真がある場合は、そちらを優先すると誤解が減ります。

出力をレビューする

  • 5つの要素がすべて書き込まれているか
  • 避ける要素の定型文が末尾に付いているか
  • 主役が1つに絞られているか
  • 記事の内容と、画像の中身が合っているか
  • 実際の商品と大きく違う画像になっていないか

返事が使いにくかったときの直し方

微妙な出力の例

「秋の風情漂う老舗和菓子店の店先。暖簾には店名が染め抜かれ、着物姿の女性店主が笑顔で栗どら焼きを差し出している。温かみのあるノスタルジックな雰囲気で。」

雰囲気はありますが、そのままでは使えません。暖簾の店名は読める文字であり、実在の店と誤解される要素です。人物が入っているうえ、「老舗」という記事にない設定まで足されています。そして、記事の中心である栗どら焼きの断面は消えました。

この依頼文は使えません。3点直してください。

・暖簾の店名など、読める文字を入れないでください
・人物を入れないでください
・「老舗」など、記事に書いていない設定を足さないでください

主役は皿に乗った栗どら焼き1個です。
店の様子ではなく、商品そのものが分かる画像にしてください。
直したあとの出力

「白い小皿に乗った栗どら焼きが1個。斜め上から見た構図で、皮の厚みと中の栗が見える。昼間の明るい室内、窓からの自然光。落ち着いた茶色と生成りの色合い。背景はぼかす。文字、看板、ロゴ、人物は画面に入れない。」

雰囲気の言葉を減らし、見えるものの指定に変えると安定します。「〜な雰囲気で」だけの指示は、AIが自由に決める場所を増やしてしまいます。

小さな練習

これから書く記事、または最近書いた記事を1本選び、その主役になるものを1つ決めてください。食べもの、風景、道具など、何でもかまいません。

依頼文2をコピーして、5つの項目を自分の記事のものに書き換えます。書き換えた依頼文を保存すれば、この回は完了です。実際に生成するのは、使っているツールの利用規約を確認してからで大丈夫です。

次へ進む目安

「おいしそうな画像」ではなく「何をどこから撮った画像か」を言葉にできたなら十分です。ここで作った依頼文と避ける要素の定型文は、次の第34回でアイキャッチの案を考えるときにそのまま使います。

次は「アイキャッチ案を具体化する」へ進みます。今回は書き方を作りました。次は、記事の内容から案そのものを考えます。

同じブラウザ内に進捗を保存します。

更新メモ

2026-08-08 新方針でリライト