旬のいちご特集|全国いちご図鑑

AI活用基本講座

検索されそうな言葉を自然に広げる

第28回 4章 調べものと判断に使う 初級 15分

この回でできるようになること

  • 読者の疑問を質問文の形で出せる
  • 答えられる疑問と答えられない疑問を分けられる
  • 答えを本文と見出しに反映できる

使うもの

ChatGPT

検索を意識して言葉を並べると、文章が不自然になります。この回では、ナオさんが読者の疑問という形で言葉を広げます。

この回で作るもの

質問文の形をした読者の疑問リスト

単語の羅列ではなく、読者が実際に口にしそうな疑問を10個作ります。そのうち、記事で答えられるものを選んで見出しや本文に反映します。

今回の例

ナオさんの文章が、単語で埋まっている

ナオさんは、検索から読まれたいと思いました。そこで関連しそうな言葉を調べ、本文に入れていきました。読み返すと、日本語として不自然です。それでも「入れたほうがいいのかも」と思って消せません。

書いた文
「みどり町 直売所 営業時間 アクセス 駐車場 について紹介します。みどり町 直売所 おすすめ をお探しの方は必見です。みどり町 直売所 野菜 安い という声も多いです。」
入れた言葉
営業時間、アクセス、駐車場、おすすめ、野菜、安い
気になっていること
自分で読んでも意味が分からない。でも消すと検索されない気がする
止まっている理由
キーワードは詰め込むものだと思っている

読者は単語ではなく、疑問を持っています

検索窓に単語を入れる人も、頭の中では文で考えています。「みどり町 直売所 営業時間」と打つ人は、「何時から開いているんだろう」と思っています。

記事に必要なのは、単語を並べることではなく、その疑問に答えることです。「朝7時に開きます」と書けば、単語も自然に入り、しかも読む人の役に立ちます。単語だけ並べた文は、どちらも満たしません。

  • 単語を並べても、答えが書いていなければ役に立たない
  • 不自然な日本語は、読んだ人がすぐ離れる
  • 「必見」「〜という声も多い」は、確かめていない誇張になりやすい
  • 入れた言葉に答えられないと、読者の期待を裏切る
この回で扱わないこと

検索の仕組みや順位の上げ方は扱いません。仕様は変わりますし、断定できることが少ない分野です。ここで扱うのは、読む人が使う言葉で書くという1点だけです。

AIに任せる部分と自分で見る部分

AIに頼みやすい

  • 単語を疑問文に変える
  • 読者が口にしそうな聞き方を出す
  • 記事で答えられるかを整理する
  • 不自然な箇所を指摘する

自分で見る

  • その疑問に答えられる材料があるか
  • 実際に本文へ入れるかどうか
  • 日本語として自然かどうか
  • 確かめていないことを書いていないか

進め方

  1. 記事のテーマと読者像を渡す
  2. 読者が口にしそうな疑問を10個出してもらう
  3. 記事で答えられるものを選ぶ
  4. 答えを本文に書く
  5. 不自然な単語の羅列を削る

そのまま使える依頼文

1. 読者の疑問を質問文で出す

地域の直売所について記事を書きます。
読む人は、移住を検討していて、その地域に土地勘がない人です。

この人が口にしそうな疑問を10個挙げてください。

・単語の羅列ではなく、質問文の形にしてください
・実際に人が言いそうな言い方にしてください
・専門的な言い方は避けてください

出力例

  1. 朝は何時から開いているの
  2. 日曜もやっているの
  3. 駅から歩いて行ける距離なの
  4. 車がないと不便かな
  5. 野菜はスーパーより安いの
  6. 毎日行っても、ちゃんと品物はあるの
  7. 冬も営業しているの
  8. カードや電子マネーは使えるの
  9. 袋は持っていったほうがいいの
  10. 観光客が行っても大丈夫な雰囲気なの

10番目は、記事に直接は書きにくい疑問ですが、書き方の調子に影響します。

2. 答えられるものを選ぶ

10個の疑問のうち、私が答えられるものを分けてください。

【私が確かめたこと】
・朝7時開店(店頭の掲示で確認)
・駅から徒歩3分(自分で歩いた)
・現金のみ(レジ横の掲示で確認)
・袋は自分で用意(その場で気づいた)
・訪ねたのは午前中、3回

「答えられる」「確認すれば答えられる」「答えられない」の3つに分けてください。

出力例

答えられる

  • 朝は何時から開いているの(7時)
  • 駅から歩いて行ける距離なの(徒歩3分)
  • カードや電子マネーは使えるの(現金のみ)
  • 袋は持っていったほうがいいの(用意が必要)

確認すれば答えられる

  • 日曜もやっているの(定休日の確認が必要)
  • 冬も営業しているの(冬期の営業を電話で確認)
  • 野菜はスーパーより安いの(同じ野菜の価格を両方で見る必要あり)

答えられない

  • 車がないと不便かな — 何を買うかによります。書くなら、駅から3分という事実だけにとどめてください
  • 毎日行っても品物はあるの — 3回の訪問では判断できません
  • 観光客が行っても大丈夫な雰囲気なの — 感じ方に幅があり、断定できません

3. 答えを本文の形にする

「答えられる」に分けた4つの疑問に、本文で答える文を書いてください。

・単語を詰め込まないでください
・自然な日本語にしてください
・私が確かめたこと以外は書かないでください
・4つを1つの段落にまとめてください

出力例

「直売所は朝7時に開きます。駅からは歩いて3分ほどで、荷物が多くなければ徒歩でも十分行ける距離です。支払いは現金のみで、レジ横にもその旨の掲示がありました。買い物袋は用意されていないため、持参をおすすめします。」

「営業時間」「アクセス」「支払い」「袋」の話が、それぞれ答えの形で入っています。単語を並べていませんが、内容としては読者の4つの疑問に答えています。

4. 不自然な羅列を指摘してもらう

以前書いた部分に、不自然な箇所がある気がします。
指摘してください。書き直しはそのあとにお願いします。

文:
みどり町 直売所 営業時間 アクセス 駐車場 について紹介します。
みどり町 直売所 おすすめ をお探しの方は必見です。
みどり町 直売所 野菜 安い という声も多いです。

出力例

  • 1文目 — 単語が助詞なしで並んでいます。「営業時間」「アクセス」「駐車場」を紹介すると書かれていますが、駐車場については本文に記述がありません
  • 2文目 — 「お探しの方は必見です」は、内容を示さずに読者をあおる言い方です。何が書いてあるのかが伝わりません
  • 3文目 — 「という声も多いです」は、誰の声か示されていません。確認していない評判を書いたことになります。また、価格を比べた記録がなければ「安い」も書けません

3文とも、読者の疑問に答えていません。単語は入っていますが、答えがない状態です。

5. 見出しに疑問を反映する

読者の疑問を、記事の見出しに反映したいです。

答えられる4つの疑問から、見出しを作ってください。

・疑問文のままの見出しにはしないでください
・答えが分かる見出しにしてください
・15字前後にしてください
・見出しは3つまでにまとめてください

出力例

  1. 朝7時開店、駅から徒歩3分
    「何時から」「駅から歩けるか」の2つに答えています
  2. 支払いは現金のみ
    「カードは使えるか」に答えています
  3. 買い物袋は持っていく
    「袋は必要か」に答えています

見出しを疑問文にすると、読む人は答えを探して読むことになります。答えを見出しに置くと、目次を見ただけで分かります。

出力をレビューする

  • 疑問が、実際に人が言いそうな言い方になっているか
  • 答えられない疑問を、答えたふりで書いていないか
  • 単語が助詞なしで並んでいないか
  • 確かめていない評判(「〜という声も多い」)を書いていないか
  • 読み返して、日本語として自然か

返事が使いにくかったときの直し方

微妙な出力の例

「関連キーワードを整理しました。メイン:みどり町 直売所。サブ:営業時間/アクセス/駐車場/野菜/安い/おすすめ/口コミ/評判。これらを見出しと本文に3〜5%の密度で配置し、共起語も意識して自然に散りばめてください。」

単語のリストが返ってきました。しかも「密度3〜5%」という指示は、ナオさんが今やって失敗したことそのものです。「口コミ」「評判」は、ナオさんが確かめていない情報なので、答えようがありません。読者の疑問という形になっていないので、何を書けばよいかも分かりません。

単語のリストではなく、読者の疑問を出してください。

・単語ではなく、質問文の形にしてください
・密度や配置の話は不要です。それをやって不自然になりました
・私が答えられない疑問(口コミ、評判)は挙げないでください
・実際に人が口にしそうな言い方にしてください

10個までで、質問文だけ並べてください。
直したあとの出力

「1. 朝は何時から開いているの 2. 日曜もやっているの 3. 駅から歩いて行ける距離なの 4. 車がないと不便かな 5. 野菜はスーパーより安いの 6. 冬も営業しているの 7. カードは使えるの 8. 袋は持っていったほうがいいの」

言葉を広げる作業を頼むと、単語のリストと配置の指示が返ってきがちです。「質問文の形で」「密度の話は不要」と伝えると、本文に使える形になります。

小さな練習

書きかけの記事、または書く予定の記事のテーマを決めてください。読者は、第26回で決めた人でかまいません。

依頼文1を送って、読者の疑問を10個出してもらいます。次に依頼文2で、自分が答えられるものを分けてもらってください。答えられる疑問が3つ以上見つかれば、この回は完了です。

次へ進む目安

言葉を増やすときに「これは読者の疑問に答えているか」と確かめられたら十分です。ここで作った疑問リストは、第31回で記事の構成を作るとき、第35回でメタ説明を書くときに使えます。

次は「間違いや危ない表現を見つける」へ進みます。書き上げた記事を、公開前に点検します。

同じブラウザ内に進捗を保存します。

更新メモ

2026-08-08 新方針でリライト