旬のいちご特集|全国いちご図鑑

AI活用基本講座

WordPress記事の構成を作る

第31回 5章 ブログ運営と小さな事業に使う 初級 16分

この回でできるようになること

  • 素材から記事の中心を決められる
  • 見出しを5つ以内に並べられる
  • 見出しごとに写真とメモを割り当てられる

使うもの

ChatGPT、WordPress

写真とメモは揃っているのに、1本の記事にならない。この回から第36回までは、ユイさんが同じ1本の記事を公開まで運びます。まずは記事の骨組みを作ります。

この回で作るもの

素材の割り当てまで入った記事構成

見出しを並べるだけでなく、どの見出しにどの写真とどのメモを使うかまで書き込んだ構成を1枚作ります。次の第32回以降は、この構成をそのまま育てていきます。

この章の進み方

第31回から第36回までは、1本の記事を通しで扱います。構成(31)、本文の書き方の注意(32)、画像の依頼文(33)、アイキャッチ案(34)、タイトルとメタ説明(35)、公開手順書(36)の順です。読み終わるころには、記事が1本公開できる状態になります。

今回の例

ユイさんの下書きが、写真の説明の羅列になっている

ユイさんは、和菓子屋に行った日のことを記事にしようとしています。写真もメモもあるのに、書き始めると「次はこの写真、その次はこの写真」と時系列の説明が続くだけになり、読み返すと退屈に感じます。

写真12枚
店の外観2枚、メニュー表1枚、厚切りトースト3枚(全体・断面・バターを塗ったところ)、店内の窓辺2枚、栗どら焼きの包み1枚、断面2枚、レシート1枚
メモ
「バスを1本乗り過ごして11時すぎ着」「モーニングは10時半まで。間に合わず」「厚切りトースト450円。バターかあんこを選べる。バターにした」「栗どら焼き260円を2個持ち帰り」「平日昼前で店内は空いていた」「窓際の席から通りが見える」
やりたいこと
WordPressで公開する記事1本にまとめる
止まっている理由
どの順番で並べれば読みやすいのか、何を削ればいいのかが決まらない

構成が決まらないのは、記事の中心が決まっていないから

ユイさんの手元には、記事1本に入りきらない量の素材があります。この状態で順番を考えても決まりません。順番の前に、何の話にするかを決める必要があります。

中心が決まると、素材の扱いも自動的に決まります。「モーニングに間に合わなかった話」にするなら、到着時刻とメニュー表の写真が重要になります。「厚切りトーストの紹介」にするなら、間に合わなかった経緯は短くて済みます。同じ素材でも、中心によって主役と脇役が入れ替わります。

  • 写真を撮った順に並べてしまい、読む順番になっていない
  • 全部の写真を使おうとして、記事が長くなる
  • 見出しを付けたが、中に書くことが浮かばない
  • 手元にない情報を前提にした見出しを作ってしまう

AIに任せる部分と自分で見る部分

AIに頼みやすい

  • 素材から記事の中心の候補を出す
  • 見出しの並び順を提案する
  • 各見出しに使う素材を割り当てる
  • 素材が足りない見出しを指摘する

自分で見る

  • 記事の中心をどれにするかの決定
  • 使わない写真を決める判断
  • その見出しを自分が書けるかどうか
  • 実際の出来事と順番が食い違っていないか

進め方

  1. 写真とメモを一覧にして、全部書き出す
  2. 記事の中心の候補を3つ出してもらい、1つ選ぶ
  3. 中心に合わせて見出しを並べてもらう
  4. 各見出しに、使う写真とメモを割り当ててもらう
  5. 素材が足りない見出しを削るか、書ける形に変える

そのまま使える依頼文

1. 素材から記事の中心を決める

ブログ記事を1本書きます。手元の素材は次のとおりです。

写真12枚:
店の外観2枚、メニュー表1枚、厚切りトースト3枚(全体・断面・バターを塗ったところ)、
店内の窓辺2枚、栗どら焼きの包み1枚、断面2枚、レシート1枚

メモ:
バスを1本乗り過ごして11時すぎ着
モーニングは10時半まで。間に合わず
厚切りトースト450円。バターかあんこを選べる。バターにした
栗どら焼き260円を2個持ち帰り
平日昼前で店内は空いていた
窓際の席から通りが見える

この素材で書ける記事の中心を、3つ提案してください。
それぞれ、その中心にした場合に主役になる素材と、使わなくなる素材も書いてください。

出力例

中心案1: モーニングに間に合わなかった日の記録

  • 主役になる素材: 到着時刻のメモ、メニュー表の写真、厚切りトースト
  • 使わなくなる素材: 栗どら焼きの断面(触れる程度になります)

中心案2: 厚切りトーストの紹介

  • 主役になる素材: トースト3枚、450円という価格、バターとあんこの選択
  • 使わなくなる素材: 到着の経緯、窓辺の写真

中心案3: 平日昼前の静かな店の様子

  • 主役になる素材: 店内の窓辺2枚、外観、空いていたというメモ
  • 使わなくなる素材: レシート、栗どら焼きの断面

素材の量から見ると、案1が一番多くの素材を使えます。案3は、店の様子を伝える写真が2枚しかないため、内容が薄くなる可能性があります。

2. 中心に合わせて見出しを並べる

中心案1「モーニングに間に合わなかった日の記録」で書きます。
この記事の見出し(H2)を5つ以内で並べてください。

条件:
・写真を撮った順ではなく、読む人が分かりやすい順にしてください
・見出しは説明的な言葉にしてください。ひねらないでください
・各見出しの下に何を書くかを、一行ずつ添えてください

出力例

  1. バスを1本乗り過ごして、11時すぎに着きました
    到着までの経緯。モーニングの時間を調べていたこと
  2. モーニングは10時半まででした
    メニュー表で時間を知ったこと。そのときどうしたか
  3. かわりに頼んだ厚切りトースト
    450円。バターとあんこから選べたこと。味と厚み
  4. 平日の昼前は空いていました
    窓際の席の様子。通りが見えたこと
  5. 栗どら焼きは持ち帰りました
    260円を2個。家で食べたときのこと

時系列に沿っていますが、写真の枚数ではなく話の流れで区切っています。

3. 見出しごとに素材を割り当てる

先ほどの5つの見出しに、写真12枚とメモを割り当ててください。
表の形にしてください。列は「見出し」「使う写真」「使うメモ」「書く内容」の4つです。

割り当てられなかった写真があれば、最後に「使わない写真」として並べてください。
1つの見出しに写真を詰め込みすぎないようにしてください。

出力例

見出し使う写真使うメモ書く内容
バスを1本乗り過ごして、11時すぎに着きました店の外観1枚11時すぎ着行くつもりだった時間と、実際の到着
モーニングは10時半まででしたメニュー表1枚モーニングは10時半まで時間を知ったときのこと
かわりに頼んだ厚切りトーストトースト全体、断面、バターを塗ったところの3枚450円、バターかあんこ、バターにした選んだ理由、厚み、味
平日の昼前は空いていました店内の窓辺2枚空いていた、窓から通りが見える席の様子と時間帯
栗どら焼きは持ち帰りました包み1枚、断面1枚260円を2個家で食べたときのこと

使わない写真: 店の外観のもう1枚、栗どら焼きの断面のもう1枚、レシート1枚

レシートは記事に載せず、価格を確認するための手元の記録として残しておくことをおすすめします。

4. 素材が足りない見出しを見つける

この構成で、私の手元の素材だけでは書けない見出しがあれば教えてください。

・写真もメモもない見出し
・メモが一行しかなく、内容が薄くなりそうな見出し

書けない見出しは、削る案と、書ける形に変える案の両方を出してください。
足りない情報を、私が確認できるものかどうかも教えてください。

出力例

「栗どら焼きは持ち帰りました」 — メモが「260円を2個」の一行だけです。家で食べたときの感想が残っていません。

  • 削る案: 最後の段落として2、3行に収め、見出しを立てない
  • 変える案: 「持ち帰った栗どら焼き」として、包みと断面の写真を見せる程度にとどめる
  • 確認できるか: 味の感想はあなたの記憶次第です。覚えていなければ、無理に書かないほうが自然です

「平日の昼前は空いていました」 — 写真2枚とメモ2行があるので、短い段落なら書けます。ただし、いつも空いているとは書けません。訪問したその日の様子として書いてください。

5. 導入とまとめの置き方を決める

この構成に、導入とまとめを足します。

導入は、読む人が続きを読みたくなる長さにしたいです。
まとめは、店をすすめる形にはしたくありません。

導入とまとめに書くことを、それぞれ2案ずつ出してください。
実際の文章ではなく、何を書くかの方針として書いてください。

出力例

導入案A: 乗り過ごした場面から始める。時間に間に合わなかったことを最初に書き、それでもその日が悪くなかったと予告する

導入案B: モーニングを目当てに出かけた理由から始める。何を期待していたかを短く書き、次の見出しで結果を見せる

まとめ案A: 次に行くときは何時に着きたいか、自分の予定として書く。店の評価はしない

まとめ案B: モーニングの時間だけ事実として添え、確認をうながす一文で終える。感想は本文に任せる

導入案Aは、記事の中心と入り口が一致します。まとめ案Aは、店をすすめずに読後感を残せます。

出力をレビューする

  • 見出しの数が、手元の素材の量に合っているか
  • 各見出しに、実際に使える写真とメモがあるか
  • 写真を撮った順ではなく、読む順番になっているか
  • 使わない写真を決められているか
  • その日の様子を、いつものことのように書く構成になっていないか

返事が使いにくかったときの直し方

微妙な出力の例

「1. 老舗和菓子店の歴史とこだわり / 2. モーニングメニュー全種類を徹底比較 / 3. 職人が語る素材へのこだわり / 4. アクセスと駐車場情報 / 5. まとめ:訪れるべき理由」

立派に見えますが、ユイさんには1つも書けません。歴史も職人の話も聞いていませんし、モーニングは食べていないので比較できません。駐車場も見ていません。手元の素材を無視して、よくある店紹介記事の型が返ってきています。

この構成は、私の手元にない情報が前提になっています。

・店の歴史、職人の話、駐車場の情報は持っていません
・モーニングは食べていないので比較できません

私が持っているのは、先ほど渡した写真12枚とメモだけです。
その範囲だけで書ける見出しに、もう一度並べ直してください。
足りない情報を補う提案は不要です。
直したあとの出力

「1. バスを1本乗り過ごして、11時すぎに着きました / 2. モーニングは10時半まででした / 3. かわりに頼んだ厚切りトースト / 4. 平日の昼前は空いていました / 5. 持ち帰った栗どら焼き」

構成を頼むときは、素材を先に渡して「この範囲だけで」と言い切るのが確実です。素材を渡さずに頼むと、一般的な記事の型が返ってきます。

小さな練習

書きたい記事の素材を、写真とメモの一覧にしてください。写真は枚数と内容、メモは箇条書きで十分です。

その一覧で依頼文1を送り、中心の候補を3つ出してもらいます。1つ選んだら、依頼文2で見出しを並べてもらってください。見出しが5つ以内になったら、この回は完了です。

次へ進む目安

見出しを見たときに、それぞれの下に何を書くか浮かぶなら十分です。この構成は、次の第32回で本文の書き方を確認し、第36回の公開手順書まで使い続けます。

次は「地域や食文化の記事で断定しすぎない」へ進みます。構成ができたので、本文を書くときの気をつけどころを見ていきます。

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更新メモ

2026-08-08 新方針でリライト