旬のいちご特集|全国いちご図鑑

AI活用基本講座

公式情報で確認する

第22回 4章 調べものと判断に使う 初級 15分

この回でできるようになること

  • 情報を出どころ別に仕分けられる
  • 確認先と確認方法まで書いた表を作れる
  • 確認結果を本文に反映できる

使うもの

ChatGPT、公式サイト

確認しなければと思っていても、何をどこで確かめるかが決まっていないと後回しになります。この回では、ナオさんが確認先まで書き込んだ表を作り、確認した結果を本文に反映するところまで進めます。

この回で作るもの

確認項目表と、反映後の本文

記事に書きたい情報を「項目・確認先・確認方法・結果」の4列にした表を作り、確認した内容を実際に本文へ反映します。表は次の記事でもそのまま使い回せます。

今回の例

ナオさんが、書きたいことと確かめたことを区別できずにいる

ナオさんは、移住を検討している地域の直売所について記事を書こうとしています。現地で見たこと、地元の人から聞いた話、AIに聞いて出てきた話が、下書きの中で混ざってしまいました。

記事に書きたい情報
「直売所は朝7時開店」「冬は日曜だけ営業」「地元の高校と連携した加工品がある」「移住相談の窓口が同じ建物にある」「レジは現金のみ」
情報の出どころ
開店時間は現地の張り紙で見た。冬の営業は近所の人から聞いた。加工品と移住相談はAIの回答。現金のみは自分が支払ったときの記憶
止まっている理由
どれをどこまで確かめれば公開してよいのか、線引きが分からない

出どころによって、確認のしかたが変わる

5つの情報は、確からしさがそれぞれ違います。同じ「確認する」でも、やることが変わります。

  • 自分が見た(張り紙の開店時間) — 撮った写真があれば確認済みにできます。記憶だけなら要再確認です
  • 人から聞いた(冬の営業) — 親切な情報でも、その人の記憶違いがあり得ます。掲示か公式の案内で裏を取ります
  • AIが答えた(加工品、移住相談) — 出どころが不明です。確認できなければ書きません
  • 自分の行動の記憶(現金のみ) — 決済方法は変わりやすい情報です。日付とセットで書くか、書かない判断をします

この違いを表の1列にしておくと、確認の抜けが目で分かります。

AIに任せる部分と自分で見る部分

AIに頼みやすい

  • 情報を出どころ別に仕分ける
  • 確認先の候補を挙げる
  • 確認できなかった場合の書き方を提案する
  • 確認結果を本文に反映した文案を作る

自分で見る

  • 公式サイト、電話、現地の掲示で実際に確かめる
  • 確認できないものを本文から外す判断
  • 確認した日付を記録する
  • 聞いた話をそのまま書かないと決める
「公式」とは何を指すか

この講座では、その施設や団体が自分で出している情報を公式と呼びます。運営者のサイト、店頭の掲示、自治体の発表、電話での回答などです。まとめサイト、口コミ、AIの回答は公式には含みません。

進め方

  1. 記事に書きたい情報を、箇条書きで全部出す
  2. それぞれの出どころを自分で書き足す
  3. AIに、確認先と確認方法を表にしてもらう
  4. 実際に確認して、結果の列を自分で埋める
  5. 確認できた分だけで本文を書き直す

そのまま使える依頼文

1. 出どころ別に仕分ける

記事に書きたい情報と、その出どころを並べます。
これを「そのまま書ける」「裏を取れば書ける」「確認できなければ書かない」の3つに仕分けてください。
仕分けた理由も一行ずつ書いてください。

1. 直売所は朝7時開店 / 現地の張り紙を見た(写真は撮っていない)
2. 冬は日曜だけ営業 / 近所の人から聞いた
3. 地元の高校と連携した加工品がある / AIの回答
4. 移住相談の窓口が同じ建物にある / AIの回答
5. レジは現金のみ / 自分が支払ったときの記憶

出力例

そのまま書ける

  • 該当なし。写真や記録が残っている項目がないためです

裏を取れば書ける

  • 1. 朝7時開店 — 自分で見た情報なので、掲示か公式の案内で確かめれば書けます
  • 2. 冬は日曜だけ営業 — 聞いた話です。営業日は変わりやすいので、公式の案内が必要です
  • 5. 現金のみ — 自分の体験ですが、決済方法は追加されることがあります。訪問日を添えるか、再確認します

確認できなければ書かない

  • 3. 高校との連携 — 出どころが私の回答だけです。団体名が絡むため、確認できなければ書かないでください
  • 4. 移住相談の窓口 — 同上です。読む人が実際に訪ねる可能性があるので、誤りの影響が大きい情報です

2. 確認項目表を作る

先ほどの5項目を、確認項目表にしてください。
列は「確認する項目」「確認先」「確認方法」「確認できなかったときの扱い」の4つです。

私が使える確認手段は、施設の公式サイト、自治体のサイト、電話、現地の掲示です。
確認先は具体的に書いてください。「インターネットで検索」のような書き方は避けてください。

出力例

確認する項目確認先確認方法確認できなかったときの扱い
開店時間(朝7時)直売所の公式サイト、または現地の掲示営業案内のページを開く。掲示は写真を撮る時刻は書かず「朝早くから開いています」にとどめる
冬の営業日直売所へ電話「冬期の営業日を教えてください」と尋ね、聞いた日付を記録書かない。「冬期は営業日が変わります」とだけ書く
高校との連携加工品直売所の公式サイト、高校のサイト商品紹介やお知らせのページを確認書かない。団体名を出さず「地元の加工品」にする
移住相談の窓口自治体のサイトの移住相談ページ窓口の所在地を確認書かない。読む人が訪ねてしまうため
決済方法現地の掲示、または電話レジ周りの表示を確認「訪問日は現金で支払いました」と自分の体験として書く

3. 電話で聞く内容をまとめる

直売所に電話して確認します。
1回の電話でまとめて聞けるように、質問を整理してください。

聞きたいこと: 冬期の営業日、決済方法、記事に書いてよいかどうか

条件:
・相手の作業を止めないよう、質問は3つまで
・記事に載せる目的であることを最初に伝える
・答えにくいことを無理に聞かない

出力例

最初に伝えること
「個人のブログで直売所を紹介したいと考えています。掲載前に確認したいことが3点ありますので、少しだけお時間をいただけますか。」

質問

  1. 冬期の営業日を教えてください。何月から何月までが冬期にあたりますか。
  2. お支払い方法は現金のみでしょうか。
  3. ブログで紹介する際、営業日や支払い方法を書いても差し支えありませんか。

電話のあとに記録すること: 聞いた日付、答えてくれた内容、掲載可否の回答

4. 確認結果を本文に反映する

確認が終わりました。結果は次のとおりです。

・朝7時開店: 公式サイトで確認できた
・冬期の営業日: 電話で「12月から3月は日曜のみ」と回答をもらった。掲載も了承を得た
・高校との連携加工品: どこにも記載がなく、確認できなかった
・移住相談の窓口: 自治体サイトに記載なし。確認できなかった
・決済方法: 現地の掲示で「現金のみ」を確認した

この結果だけを使って、直売所を紹介する本文を書いてください。
確認できなかった2項目は入れないでください。
冬期の情報には、電話で確認した情報であることが分かる書き方を入れてください。

出力例

「直売所は朝7時に開きます。12月から3月は日曜のみの営業になると、電話で確認しました。支払いは現金のみで、レジ横にもその旨の掲示がありました。高校との連携加工品と移住相談の窓口については確認できなかったため、この記事では紹介しません。訪れる前に、営業日を公式の案内でもう一度ご確認ください。」

確認できなかった加工品と移住相談の窓口は、本文から外しています。

5. 次の記事でも使える型にする

今回作った確認項目表を、次の記事でも使える形に整理してください。

私が書くのは、地域の施設や店を紹介する記事です。
毎回出てくる確認項目をあらかじめ並べた、空の表にしてください。
記事の種類が変わっても使えるよう、項目は多すぎない範囲でお願いします。

出力例

施設・店を紹介するときの確認項目表(毎回使う型)

確認する項目確認先の候補結果確認日
正式名称公式サイト、看板
営業時間・定休日公式サイト、電話
季節による変更電話
商品名・価格店頭表示、レシート
支払い方法店頭の掲示
写真の掲載可否店の方に直接確認
掲載の了承店の方に直接確認

結果と確認日の列は、あとから記事を読み返すときに情報の新しさを判断する材料になります。

出力をレビューする

  • 確認先が具体的な場所になっているか(「検索する」で終わっていないか)
  • 確認できなかったときの扱いまで決まっているか
  • 人から聞いた話が、確認済みの欄に紛れ込んでいないか
  • 本文に反映した文が、確認した範囲を超えていないか
  • 確認した日付が記録されているか

返事が使いにくかったときの直し方

微妙な出力の例

「確認項目: 営業時間 / 確認先: インターネットで検索 / 備考: 一般的に直売所は朝7時前後に開店する施設が多いため、大きな問題はないと思われます。」

確認先が「インターネットで検索」では、どこを見ればよいか分かりません。さらに「一般的に多いため問題ない」は推測で、確認の代わりにはなりません。この表を埋めても、確認したことにならないままです。

確認先が「インターネットで検索」では、どこを見ればよいか分かりません。
また、一般的な傾向をもとにした推測は、確認の代わりになりません。

確認先は、公式サイトのどのページか、電話か、現地の掲示かを具体的に書いてください。
推測にあたる備考は削ってください。
確認できない項目は、無理に埋めず「確認手段なし」と書いてください。
直したあとの出力

「確認項目: 営業時間 / 確認先: 直売所の公式サイトの営業案内ページ。記載がなければ電話 / 確認方法: ページの記載を読み、更新日を見る / 確認できなかったとき: 時刻を書かない」

確認先が具体的な場所になると、表がそのまま作業の手順になります。埋められない欄が残ったら、その項目は書かないという判断ができます。

小さな練習

今書いている記事、または最近書いた記事から、事実にあたる情報を5つ書き出してください。それぞれの横に、出どころを一言で書き足します。

その5行で依頼文2を送り、出てきた表の1行だけを実際に確認してください。公式サイトを開くか、掲示を見るだけで十分です。確認できたかどうかを表に書き込めば、この回は完了です。

次へ進む目安

「調べておく」ではなく「どこで何を見るか」まで書けたなら十分です。ここで作った確認項目表は、第29回のリスクチェックと合わせて、第36回の公開手順書に組み込みます。

次は「比較表で迷いを見える化する」へ進みます。確かめた情報を並べて、選ぶ作業に移ります。

同じブラウザ内に進捗を保存します。

更新メモ

2026-08-08 新方針でリライト