旬のいちご特集|全国いちご図鑑

AI活用基本講座

同じテーマの切り口を変える

第27回 4章 調べものと判断に使う 初級 15分

この回でできるようになること

  • 過去記事の共通点を見つけられる
  • 重ならない切り口を出せる
  • 材料があるか確かめられる

使うもの

ChatGPT

同じ場所に何度も行くと、記事が似てきます。この回では、ナオさんが過去記事と重ならない切り口を見つけます。

この回で作るもの

過去記事と重ならない切り口5案

これまでの記事と何が重なっているかを確かめたうえで、まだ書いていない角度を5つ出します。書ける材料があるかどうかも一緒に確かめます。

今回の例

ナオさんの記事が、毎回同じ形になっている

ナオさんは同じ直売所に3回行きました。3回とも記事にしましたが、読み返すと、どれも同じような内容です。行った、見た、買った、良かった。次に行っても、また同じ記事になりそうです。

過去の3本
1本目「駅前の直売所に行ってきました」 / 2本目「秋の直売所で野菜を買いました」 / 3本目「直売所で見つけた加工品」
3本の共通点
どれも「行った→並んでいたものを紹介→買ったものの感想」の順
4本目に書きたいこと
また行くので書きたい。でも同じ形になりそう
止まっている理由
「切り口を変える」と言われても、何をどう変えるのか分からない

切り口とは、何を中心に置くか

「切り口」という言葉は抽象的です。具体的に言えば、同じ出来事のどこを中心に置くかということです。

ナオさんの3本は、どれも「自分が行った体験」を中心に置いています。中心を変えると、同じ直売所でも別の記事になります。たとえば、時間を中心にする(朝と夕方の違い)、比較を中心にする(スーパーとの値段)、人を中心にする(誰が買いに来ているか)、変化を中心にする(3か月で何が変わったか)。

  • 体験の順に書くと、毎回同じ形になる
  • 行った回数が増えるほど、書けることは増えているはずなのに使えていない
  • 「切り口」が抽象的なままだと、変えようがない
  • 新しい角度を思いついても、材料がなくて書けない
3回行ったことが強みになります

1回しか行っていなければ書けない記事があります。比較、変化、時間帯の違いは、複数回行った人だけが書けます。回数を重ねたことを、材料として使います。

AIに任せる部分と自分で見る部分

AIに頼みやすい

  • 過去記事の共通点を見つける
  • まだ書いていない角度を挙げる
  • 各案に必要な材料を示す
  • 書けない案を指摘する

自分で見る

  • 自分が書きたい角度かどうか
  • 手元に材料があるか
  • 読者にとって役立つか
  • 次に行くときに何を見ておくか

進め方

  1. 過去記事の見出しや要点を渡す
  2. 共通点を挙げてもらう
  3. 重ならない切り口を5つ出してもらう
  4. 各案に必要な材料を確かめる
  5. 次に行くときに見ておくことを決める

そのまま使える依頼文

1. 過去記事の共通点を見つける

同じ直売所について、3本記事を書きました。
似た内容になっている気がします。

3本の要点を貼ります。共通している点を挙げてください。
どこが同じでどこが違うかを、具体的に指摘してください。

1本目: 駅前の直売所に行った。野菜が並んでいた。トマトを買った。おいしかった
2本目: 秋に直売所に行った。きのこや芋が並んでいた。さつまいもを買った。甘かった
3本目: 直売所で加工品を見つけた。ジャムがあった。買って食べた。おいしかった

出力例

共通している点

  • 構成が同じです。行った → 並んでいたものを見た → 買った → 食べた感想、の4段階が3本とも同じ順です
  • 視点が同じです。3本とも、あなたが買う側として書いています
  • 終わり方が同じです。3本とも味の感想で終わっています

違う点

  • 季節が違います(1本目は時期の記述なし、2本目は秋、3本目は不明)
  • 買ったものの種類が違います(野菜、野菜、加工品)

違いは扱う商品だけで、記事の形は同じです。読む人には「また同じ記事」に見える可能性があります。

2. 重ならない切り口を5つ出す

同じ直売所について、4本目を書きます。
過去3本と重ならない切り口を5つ出してください。

条件:
・「行った→見た→買った→感想」以外の形にしてください
・各案について、何を中心に置くのかを一行で書いてください
・実現できるかどうかは、次に私が判断します

出力例

  1. 時間帯を中心に置く — 朝いちばんと夕方で、並んでいるものがどう違うか
  2. 変化を中心に置く — 3回通って、季節ごとに何が入れ替わったか
  3. 比較を中心に置く — 同じ野菜を、直売所とスーパーで買って比べる
  4. 買わなかったものを中心に置く — 気になったが買わなかったもの。なぜ選ばなかったか
  5. 使い方を中心に置く — 買ったものを家でどう使ったか。料理までを1本にする

1と2は、複数回行ったあなたにしか書けない切り口です。3は追加の買い物が必要になります。

3. 材料があるか確かめる

5つの案について、今の私の手元にある材料で書けるかを見てください。

【手元にあるもの】
・3回分の写真(各10枚ほど)
・買ったもののレシート3枚
・そのときのメモ(各3行ほど)
・3回とも午前中に行っている

書ける案、材料が足りない案、次に行けば書ける案に分けてください。

出力例

今すぐ書ける

  • 案2(変化) — 3回分の写真とレシートがあります。並んでいたものの入れ替わりが確認できます
  • 案4(買わなかったもの) — 写真に写っているのに買っていないものを探せば書けます。ただし、なぜ買わなかったかを思い出せるかによります

材料が足りない

  • 案1(時間帯) — 3回とも午前中です。夕方の様子がないため、今は書けません
  • 案3(比較) — スーパーで同じ野菜を買った記録がありません
  • 案5(使い方) — 料理の写真や記録が残っていない可能性があります。手元をご確認ください

次に行けば書ける

  • 案1 — 次回を夕方にすれば、午前との比較が書けます
  • 案3 — 次回の買い物のあと、同じ野菜をスーパーで見れば書けます

4. 次に見ておくことを決める

次に直売所へ行くとき、案1(時間帯)を書くために
見ておくことをリストにしてください。

・現地で撮る写真
・その場でメモすること
・帰ってから記録すること

の3つに分けてください。
現地で迷わないよう、具体的な動作で書いてください。

出力例

現地で撮る写真

  • 入口付近の全体(午前と夕方で同じ位置から)
  • 野菜売り場の棚(同じ棚を同じ角度で)
  • 値札が読める寄りの写真

その場でメモすること

  • 入った時刻
  • 棚が埋まっているか、空きがあるか
  • 置かれている品目の種類(数えられれば数を)
  • お客さんの人数(だいたいで可)

帰ってから記録すること

  • 買ったものと価格(レシートを保存)
  • 午前と夕方で、自分が感じた違い

同じ位置から同じ角度で撮ることが要点です。写真が比べられる形になります。

5. 切り口の一覧を残す

今回出た切り口を、次から使える一覧にしてください。

・直売所以外の場所でも使える形にしてください
・「何を中心に置くか」で分類してください
・5つのまま、増やさないでください
・それぞれ、必要な材料も一行で

出力例

中心に置くもの書けること必要な材料
時間時間帯や曜日による違い異なる時間に訪ねた記録2回分
変化期間を置いて何が変わったか間隔をあけた訪問記録2回以上
比較似た対象との違い比べる相手の記録
選ばなかったもの候補にあがったが選ばなかった理由その場の写真と、選ばなかった記憶
その後買ったもの、得たものをどう使ったか持ち帰ったあとの記録

「時間」と「変化」は、同じ場所に複数回行った人だけが書けます。回数が増えるほど有利になる切り口です。

出力をレビューする

  • 過去記事と本当に重なっていないか
  • 「中心に置くもの」が具体的か
  • 手元の材料で書けるか確かめたか
  • 書けない案を、書けるふりで残していないか
  • 自分が書きたいと思える案があるか

返事が使いにくかったときの直し方

微妙な出力の例

「新しい視点を取り入れましょう。1. 生産者の想いに迫る 2. 地域経済への貢献を考察する 3. 食のサステナビリティを問う 4. 伝統的な農法の価値を再発見する 5. 地方創生のモデルケースとして分析する」

切り口としては新しく見えますが、ナオさんには1つも書けません。生産者に会っていませんし、経済も農法も調べていません。しかも、直売所に行って野菜を買った記録から、社会的な考察へ話が飛んでいます。手元の材料と、提案の距離が離れすぎています。

この5案は、私の手元の材料では書けません。

・生産者に会っていません。地域経済も農法も調べていません
・社会的な考察ではなく、私が見たことから書ける切り口にしてください
・「サステナビリティ」「地方創生」のような言葉を使わないでください

私が持っているのは、3回分の写真とレシートとメモだけです。
この材料で書ける切り口を5つ出してください。
直したあとの出力

「1. 時間帯を中心に置く(朝と夕方の違い)。2. 変化を中心に置く(3回で何が入れ替わったか)。3. 比較を中心に置く(スーパーとの違い)。4. 買わなかったものを中心に置く。5. 使い方を中心に置く(家でどう使ったか)。2と4は、今の材料で書けます。」

切り口を頼むと、大きなテーマへ広げる提案が返ってくることがあります。手元の材料を伝えて「この材料で書ける切り口を」と限定すると、使える案になります。

小さな練習

自分が2回以上書いたことのあるテーマを1つ選んでください。同じ場所、同じジャンル、同じ相手など、何でもかまいません。

過去記事の要点を短く書いて、依頼文1を送ります。共通点を見つけてもらったら、依頼文2で重ならない切り口を出してもらってください。1つでも「これなら書ける」と思えたら、この回は完了です。

次へ進む目安

似た記事になりそうなとき、「何を中心に置くか」を変えられたら十分です。ここで作った切り口の一覧は、第31回で記事の中心を決めるときにも使えます。

次は「検索されそうな言葉を自然に広げる」へ進みます。読者が使う言葉を、不自然にならない形で増やします。

同じブラウザ内に進捗を保存します。

更新メモ

2026-08-08 新方針でリライト