旬のいちご特集|全国いちご図鑑

AI活用基本講座

会話を分けて後で探せるようにする

第5回 1章 AIに頼む前の不安をほどく 初級 10分

この回でできるようになること

  • 会話に探せる名前を付けられる
  • 3行の保存メモを残せる
  • 話題が混ざった会話を分けられる

使うもの

ChatGPT

使えた頼み方ほど、どこにあるか分からなくなります。この回では、ミカさんが会話に名前を付けて、次に開いたときすぐ続けられる形を作ります。

この回で作るもの

会話の名前と、3行の保存メモ

今までの会話に、あとで探せる名前を付けます。あわせて「何をした会話か」「次に何をするか」を書いた3行メモを作り、会話の先頭に貼っておきます。

今回の例

ミカさんが、先週の頼み方を探せない

ミカさんは1週間で7つの会話を作りました。記事のこと、メールのこと、お礼のこと。どれも同じ画面に並んでいます。先週うまくいった頼み方をもう一度使いたいのに、どれだったか分かりません。

並んでいる会話
7つ。どれも自動で付いた名前のままで、中身が想像できない
探しているもの
「足された表現を削って」と頼んだときの依頼文。これがよく効いた
やってしまったこと
探すのをあきらめて、新しい会話でまた一から頼み直した
止まっている理由
何を残せばあとで見つかるのかが分からない

探せないのは、記録していないからではありません

会話はすべて残っています。消えていません。それでも見つからないのは、外から見て中身が分からないからです。

必要なのは、たくさん記録することではなく、開かなくても中身が分かる目印を付けることです。会話の名前と、先頭の3行。この2つだけで、探す時間はかなり短くなります。

  • 自動で付いた名前は、中身と合っていないことがある
  • 1つの会話にいくつもの話題が混ざると、あとで探せない
  • 次に何をするかを書いていないと、開いても思い出すのに時間がかかる
  • 整理そのものが面倒だと、続かない
画面の名称には触れません

会話の名前を変える方法や、保存の位置はサービスによって違い、変わることもあります。この講座では、どこを押すかは説明しません。名前を変えられる場所を探して、そこに貼るという形で進めます。名前を変えられない場合は、メモアプリに同じ内容を残せば足ります。

AIに任せる部分と自分で見る部分

AIに頼みやすい

  • 会話の内容から名前の候補を出す
  • やりとりを3行に要約する
  • 次にやることを1つ書く
  • 話題が混ざっている箇所を指摘する

自分で見る

  • その名前で自分が思い出せるか
  • 会話を分けるかどうかの判断
  • 実際に名前を変える作業
  • 残すか消すかの決定

進め方

  1. 今開いている会話で、名前の候補を出してもらう
  2. 3行の保存メモを作ってもらう
  3. 会話の名前を変えて、メモを先頭に貼る
  4. 話題が混ざっている会話は分ける
  5. 使わない会話は消す

そのまま使える依頼文

1. 会話に名前を付ける

この会話に名前を付けたいです。
候補を3つ出してください。

条件:
・15字以内
・一覧に並んだとき、中身が想像できる言葉にする
・日付は入れない(あとで見ても内容が分かる名前にしたい)
・「相談」「質問」のような、どの会話にも当てはまる言葉は使わない

出力例

  1. 道の駅記事 足された表現を削る
  2. 黒ごまソフト 感想の書き直し
  3. 記事の下書き 修正依頼のやりとり

1が一番探しやすい名前です。「何の記事か」と「何をした会話か」が両方入っています。3は「修正依頼」が他の会話とも重なる可能性があります。

2. 3行の保存メモを作る

この会話を、あとで開いたときにすぐ続けられるようにしたいです。
次の3行を書いてください。

1行目: この会話で何をしたか
2行目: うまくいった頼み方(実際に送った文をそのまま)
3行目: 次にやること

3行だけにしてください。長い説明は不要です。

出力例

  • したこと: 道の駅の記事の一段落を、AIが足した表現を削って書き直した
  • 効いた頼み方: 「言葉を言い換えるのではなく削ってください。私のメモの5項目より情報を増やさないでください」
  • 次にやること: 同じ形で、野菜売り場の段落も書き直す

2行目に実際の文をそのまま入れておくと、次回はコピーするだけで使えます。

3. 話題が混ざっている会話を分ける

この会話には、いくつかの話題が混ざっている気がします。

出てきた話題を挙げて、分けたほうがよいものがあれば教えてください。
分けるとしたら、どこで区切るかも書いてください。
分けなくてよい場合は、そう答えてください。

出力例

この会話には3つの話題が入っています。

  1. 道の駅の記事の書き直し(やりとりの大半)
  2. 親戚へのお礼メッセージ(途中で1往復だけ)
  3. 問い合わせメールの文面(最後に少し)

1が中心なので、この会話は1のまま残すことをおすすめします。2と3は、それぞれ別の会話に移したほうが探しやすくなります。

移すときは、該当するやりとりをコピーして、新しい会話の先頭に貼れば続きから始められます。

4. 残す会話と消す会話を決める

会話が7つたまりました。内容は次のとおりです。

1. 道の駅の記事の書き直し(何度も使った)
2. お礼メッセージの下書き(送信済み)
3. 問い合わせメールの文面(送信済み)
4. AIの使い方を試しに聞いただけ
5. 記事のタイトル案(結局使わなかった)
6. 道の駅の記事の書き直し(1と内容が重なる)
7. 天気を聞いただけ

残す、消す、まとめるに分けてください。
判断の基準も教えてください。

出力例

基準: また同じことを頼む可能性があるかどうかです。一度きりの用事は残しても使いません。

  • 残す: 1(頼み方が使い回せる)、5(タイトル案は次の記事でも同じ形で頼める)
  • まとめる: 6を1に統合。使えた依頼文だけコピーして1に貼る
  • 消す: 2、3(送信済みで再利用しない)、4、7(内容が残らない)

7つが2つになります。消す前に、2と3から使えそうな言い回しがないか一度だけ見ておくと安心です。

5. 名前の付け方を決めておく

これから会話が増えても探せるように、名前の付け方の決まりを作りたいです。

私が使うのは、ブログ記事、メールの返信、調べもの、画像の相談です。
毎回考えなくて済む形にしてください。
決まりは3つ以内にしてください。

出力例

  1. 頭に種類を付ける — 「記事」「返信」「調べ」「画像」の4語のどれかで始める。一覧が種類ごとにまとまります
  2. 次に対象を書く — 「記事 道の駅」「返信 掲載依頼」のように、何についてかを短く
  3. 最後に何をしたかを書く — 「記事 道の駅 表現の削り」のように、動作で終える

例: 「記事 道の駅 表現の削り」「調べ 直売所 営業時間」「画像 秋の記事 依頼文づくり」

3語の並びを固定しておくと、考える時間がなくなります。

出力をレビューする

  • 名前を見て、開かなくても中身が思い出せるか
  • 3行メモの2行目に、実際の依頼文が入っているか
  • 次にやることが1つに絞られているか
  • 消す判断をしたものに、あとで使うものが混ざっていないか
  • 整理そのものが面倒な作業になっていないか

返事が使いにくかったときの直し方

微妙な出力の例

「会話管理には、タグによる分類とフォルダ階層の設計が有効です。まず大分類を5つ作り、その下に中分類を配置します。命名規則は『日付_カテゴリ_サブカテゴリ_内容』の形式に統一し、検索性を最大化しましょう。」

会話は7つしかありません。5つの大分類を作ると、1分類あたり1〜2件です。日付から始まる長い名前も、一覧では日付ばかりが並んで中身が見えません。管理の仕組みのほうが、会話より重くなっています。

会話は7つしかありません。

・分類は作らないでください
・日付から始まる名前にしないでください。日付ばかり並んで中身が見えません
・仕組みを増やさず、名前の付け方だけ決めてください

15字以内で、一覧を見たときに中身が分かる名前にしたいです。
直したあとの出力

「7つなら、名前を変えるだけで足ります。『種類 対象 何をしたか』の3語で付けてください。例:『記事 道の駅 表現の削り』。分類やタグは、30件を超えたころに考えれば間に合います。」

整理を頼むと、仕組みを増やす提案が返ってくることがあります。今の件数を伝えて「仕組みを増やさないで」と言うと、実際の量に合った答えになります。

小さな練習

今開いている会話を1つ選んでください。どれでもかまいません。その会話で依頼文1を送り、名前の候補を3つ出してもらいます。

気に入った名前に変えたら、依頼文2で3行メモを作ってもらってください。そのメモをコピーして、メモアプリか会話の先頭に貼れば、この回は完了です。

次へ進む目安

一覧を見て、開かなくても中身が分かる会話が1つでもあれば十分です。ここで作った3行メモの形は、第10回のAIノートに引き継ぎ、第37回でプロンプト集に育てます。

ここまでで、頼む、直す、残すの3つができるようになりました。次は「目的からAIツールを選ぶ」へ進み、どのAIを使うかを決めます。

同じブラウザ内に進捗を保存します。

更新メモ

2026-08-08 新方針でリライト